古今東西、「カルト宗教団体」というのは古くからあれこれ在りましたが、殆どのものは、大体が教祖を盲目的に崇拝し、その人間が指導する物事を迷うことなく行うパターンが多いと思われます。
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ですがその崇拝する対象がサタン、つまり悪魔崇拝をする「悪魔の教団」だったとしたら...? そんな謎めいて恐ろしいことはありませんよね。
ですが広い世界には、これまで悪魔を祀ったカルト宗教や文化が元で起こった出来事がいくつも存在したのです。今回は、「io9」が選んだ「史上最恐の悪魔崇拝カルト」にまつわる団体や騒動を9つご紹介したいと思います。
記事を読んでも呪われませんので、安心してどうぞ!
■セイラム村の魔女狩り騒動
最初は1692年に12歳以下の少女たち数人によって始まり、たったの2~3ヶ月で村が魔女狩りの現場になってしまった、爆発的な伝播力を持った上に超短命なカルト宗教が、マサチューセッツ州のセイラム村です。
多くの人たちが悪魔と交信したと告白し、自分たちの名前を悪魔の経典に書き記したと言います。拷問を受けた村人たちに、他には誰が黒ミサに参加していたのを訊き出すなどの炙り出しを行っていた最中、とある女性は自分の実の娘の名を挙げたというのも驚きです。
当時は200人以上の村人が魔女だと責められ、牢屋にブチ込まれてしまいました。20名は処刑され、そのうちひとりの男性は胸の上に石塊を徐々に積まれる拷問を受けて窒息死させられました。
この宗教が急速に広まったと同時に、村人同士のチクり合戦も一気に勃発。最後は村長の妻までもが魔術を行っていたと指摘されたのがきっかけで、騒動に終止符が打たれました。
■真実は?
このストーリーは、今は誰も信じていないどころか、当時ですら誰も信じていなかったのだそうです。セイラムはただ、荒れて汚らしい村として知られていただけなんですって。村人たちは近所の仲が悪く、しょっちゅう喧嘩していたのだそうです。
そして、この村にはクリスチャンたちが牧師を雇うお金を支払いたくないあまりに、牧師がいなかったのです。喧嘩の仲裁をしたり、物事の善し悪しを教える崇高な人間が不在だった訳です。
多少の創作も混ざっているようですが、この話は小説になっており、そこに詳しく書かれています。
事の発端は、ボストンで魔術師の家に養子となった女性ティチューバ。彼女は白人の父と、奴隷として連れて来られた黒人の母の間に出来た娘で、やたらと陰鬱で抑圧的な清教徒教育を受けて育ってきたのです。
実際に彼女が何かをしたのではなく、セイラムで彼女が仕えていた主人の家の娘たちが、ティチューバをからかうべく「魔術にかけられた」と苦しんだり、のた打ち回ったりする芝居から、徐々に村全体が集団ヒステリーとなり日頃の隣人への鬱憤を「アイツは魔女だ!」という形で晴らそうとし、村中が混沌に陥ってしまったということなのです。
魔女裁判での告発では、すべてが言いがかりなのでもちろん何の証拠もなく、人々は「夢で見た」、「ビジョンを見た」など根拠に欠けるものを元に互いを魔女扱いする始末。
ティチューバは黒人で奴隷で女性という、当時にしたら白人社会で一番迫害に遭う境遇にいたのですが、結局はその白人たちの私利私欲のためにより、村中の人間から利用されてしまった悲しいお話なのです。
自分の娘が魔女だと言い出した母親は絞首刑で殺されてしまいましたが、その娘は生き延び、ティチューバも他者が欲しがるに値する財産を持っていなかったため、その時は生きながらえます。
村人同志の告発や騒動は、すべてが終わった途端何事もなかったかのように静まり返ってしまいました。全員が全員嘘をついて隣人を責めていたので、後ろめたかったのでしょう。
■小説『ミシェル・リメンバーズ』未確認カルト教団
今となってはすっかり世間から忘れられていますが、1980年代に売られた小説『ミシェル・リメンバーズ』は、「サタニック・パニック」と呼ばれる非常に大きな社会現象を起こしました。
この話は、子供を流産でなくした女性ミシェルが、精神科医のもとへセラピーに訪れますが、「何か心理的な要因で子供が出来ないのではないか?」と考えた精神科医が、催眠療法で5歳の頃のミシェルの記憶を掘り起こすのです。
その記憶とは、カルト集団が悪魔を蘇らせるため、母親の手によってミシェルが連れ去られた時のもの。彼女は81日間に渡り、墓地で行われた儀式にて、肉体的にも性的にも、あらゆる虐待を受け続け、トラウマとなったその記憶を自ら封印してしまうのです。
本の中では、アメリカを主にその他の国々にも広がるカルト集団を探すため、24年間が費やされたと書かれておりますが、いくつかの裁判により、その捜索は打ち切りになります。
その間、どこかにこの地下組織が潜んでいるのではないか? という恐怖が「サタニック・パニック」を生み、皆が恐れたのです。これまた集団心理が働いたようですが、ほとんど都市伝説的ですね。
ちなみにですが、ジャーナリストで小説家、リポーターでもありテレビ番組の司会などをこなすジェラルド・リヴェラ弁護士いわく、アメリカには100万もの悪魔教が存在しているので、特定はムリだという旨おっしゃっています。
■真実は?
リポーターやらテレビ番組やらがそのカルト集団を探しに探したそうですが、ミシェルが81日間も監禁されていたのは学校で、儀式の行われていた墓地は3方向を民家に囲まれた墓地だったそうです。
しかし現実的には、家々に囲まれた墓地なんかで少女が泣き叫んだら、周りに聴こえるでしょうし、当時のミシェルの同級生や隣人たちも、母親はとても優しくてチャーミングな人物だった...と証言しており、非常にフィクションの可能性が高いとされています。
ちなみに治療にあたった精神科医と、セラピーを受けたミシェルは双方が双方のパートナーと離婚し、やがてふたりはお互い再婚します。そして本の宣伝をするために各地を巡る旅に出ています。
ウィキペディアによりますと、本のリリース後1990年までに、その精神科医のもとには「悪魔教の儀式で虐待に遭った」という人たち約1000組が治療に訪れたとのこと。ですが、虐待をした人たちはなんと、『ミシェル・リメンバーズ』を教科書にして虐待をしたというから皮肉なものです。
オマケ:もし100万もの悪魔教崇拝者がいたとしたら、アメリカの200人にひとりがソレだという計算になってしまいます。まぁ、誇張して「ミリオン・ピープル」と言ったのでしょうけどね。
■アワー・レイディー・オブ・エンドール
グノーシス主義をベースとした悪魔崇拝で、1948年に誕生しました。設立はハーバート・スローンという人物で、森の中でツノが生えた子供の姿の神様を目撃したそうです。
しかし後日、スローンはその子供はサタンであると思い直します。改めて聖書を読んでみた彼は、エデンの園でアダムとイヴに知恵の実を与えたヘビ(=悪魔)こそが、「ふたりに自然の摂理を見せた神様ではないか! 楽園の追放は人類にとって良いことだったんだ!」と超理論に至り、このカルトな悪魔教を始めたのです。
■真実は?
この悪魔教団は本当に存在したのですが、「聖書の中で神と悪魔のどちらが多く人を死なせたのか?」という最近の統計では、神が200万人なのに対して悪魔がたったの10人ということを考えると、ホントはどちらが善人なのか、ストレートに答えるのが難しくなっちゃいますね。
■ザ・ポイズン・アフェアー
時は1600年代のフランス、とある女性が遺産相続問題で、家族を毒殺してしまいます。今となっては有りがちな事件ですが、この時はまだ貴族主義だったフランス...しかも犯人のひとりは、ルイ14世の宮殿で助産婦をしていたと言うから、この事件がセンセーショナル過ぎて国中に震撼が走りました。
家族に毒を盛った女性は、家から引きずり出され、尋問、拷問、そして最期には殺害されてしまいます。
尋問にあたった人たちは、今の時代と違ってかなり優しかったそうで、犯人の女性にお酒を飲ませてあげるなどしたのですが...酔っ払ったその彼女は、「王様に仕える情婦たちは王からの愛が途絶えぬよう、黒ミサに参加して呪文をかけている」、「他の貴族たちも黒ミサに通っている」なんて喋ったからさぁ大変。当時の貴族たちは皆、日頃から悪魔崇拝に傾倒していたのでしょうか?
真実は?
貴族たちの派手な酒盛りや乱痴気騒ぎ、それに暴力なども往々にしてあった時代ですが、悪魔崇拝はちょっと可能性が低そうだと言われています。
なんでもこの当時の貴族は、ブタを洗礼して鯉だと言うことにして、金曜の夜には豚料理を食べていたらしいのですが、サタニストだったらわざわざそんなマネする必要あるでしょうか? 悪魔教らしく豚の血を浴びるようなこともなかったでしょうし...?
■悪魔教団に出資する大企業
これにはビックリです。アメリカを代表する大企業はいくつもありますが、その中のいくつもが悪魔を崇拝する教団に多額の寄付金を収めているというのです。
ある会社の偉い人がテレビに出演された時、満面の笑みで「アメリカはオープン・マインドで本当に素晴しい国です」という話をされたのですが...その理由は、自由の国であるこのアメリカでは悪魔教に寄付をすることも自由だからだったのだそうです。
実際にこの会社の製品には、ツノの生えた悪魔がロゴとして描かれた商品もあったらしく、ロゴに描かれた髪の毛と髭の尖端がツノだと言われていますし、右下の端っこで毛が渦を巻いている部分が「666」(悪魔の数字)であると言われているのです。
当然のことながら、テレビでそんな発表をしたら、怒る人たちが大勢いるのは分かった上での発言だったようですが...アメリカにはこれ以上、国を良くすることが出来るクリスチャンがいない(であればサタニストを応援しよう)と逆説的に思い至ったのが理由なのだそうです。
そして彼は指を突き立てて、「ムアハハハハハ」と悪魔の様な笑い方をしながら、客席にいた美味しそうな子供を抱きかかえたのです。ジョークとして笑える範疇だったなら良いのですが、どんな様子だったのか気になりますね。
ファッション・ブランドの社長もまた、テレビで同じことをしたとあって、世界の大企業もまた、悪魔教を信奉しているのです...って、ホント?
■真実は?
証拠に乏しいので、これについてはどうも信憑性が低いようですが、もしかするとこの話は何かの比喩表現なのかもしれない、とも言われています。
一応そのテレビ番組は1970年に放送された『ザ・フィル・ドナヒュー・ショウ』での出来事だったと言われており、あまりに古すぎる(そして生放送だった?)のが理由で、誰も録画テープを持っていないのです。
他にも、トーク番組の『ザ・サリー・ジェシー・ラファエル・ショウ』での出来事だっという噂もあるようですが、こちらもやはり録画がありません。
しかし『サリー』のゲストにはいつも、家族に同性愛の告白をしたり、グレた少年少女をブート・キャンプで再教育したりという、ちょっと奇想天外な人たちが登場するので、もしかしたらもしかするかもしれません。
■悪魔教会
1969年に誕生した悪魔教会は、アントン・ラヴェイ氏によって作られた、人間の肉欲的自己を是認する団体です。おそらくは、今回の中で一番知名度が高いカルトなのかもしれません。
もしこの教会に入りたければ、誰でもお金でメンバーシップになれますし、普通にオフィスがありそこで日々のお仕事をしているのです。なので地下組織として偶像に赤子や乙女の心臓を生贄として捧げたりするようなことはないんです。
とは言え、この教会のメンバーになったからにはとにかく一生懸命に活動するか、司祭を目指して勉強しなくてはいけないので、「俺は悪魔教会の信者だぜ、フハハハハ」なんてやってるヒマなどないのだそうです。
「サタニック・パニック」の時にはメディアに登場し、黒ミサや禍々しい儀式などで、幼児を虐待など単なる神話であると喝破したことすらある真面目な集団で、むしろそのパニックを沈静化するために活動したのだそうです。そしてFBIからも、彼らは犯罪に手を染めていない、クリーンな集団であると認められているとのことです。
■真実は?
これはバッチリ本物の悪魔教ですが、どちらかというと無神論をベースにして、神に頼らずちゃんと人としての生き方を全うしなさいよ、という教えなんですね。
儀式や魔術の類もあるようですが、悪魔に魂を売り渡すようなものではなく、自分自身を見つめるための教団なんですって。ということで、彼らの「地上におけるサタニストの11のルール」も地に足ついた、とても共感ができるものばかりなんです。
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1.求められてもいないのに意見や忠告を与えないこと。
2.他人が嫌がるとわかるようなごたごたを話さないこと。
3.他人の家に入ったら、その人に敬意を示すこと。それができないならそこへは行かないこと。
4.他人が自分の家で迷惑をかけるなら、その人を情け容赦なく扱うこと。
5.交尾の合図がない限りセックスに誘わないこと。
6.こんな重荷降ろして楽になりたい、と他人が声を大にして言っているものでない限り、他人のものに手を出さないこと。
7.魔術を使って願望がうまくかなえられたときはその効力を認めること。首尾よく魔術を行使できても、その力を否定すれば、それまでに得たものを全て失ってしまう。
8.自分が被らなくても済むことに文句を言わないこと。
9.小さい子どもに危害を加えないこと。
10.自分が攻撃されたわけでも、自分で食べるわけでもない限り、他の動物を殺さないこと。
11.公道を歩くときは人に迷惑をかけないこと。自分を困らせるような人がいれば止めるよう注意すること。それでもだめなら攻撃すること。
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他にもウィキペディアには、「サタニズム9箇条」や「サタニズムにおける9の罪」も載っていますので、ぜひともご一読を。
■デカダン派
これは19世紀ヨーロッパの、フランス文学を中心とした文学運動で、象徴主義や耽美主義の世紀末作家の文豪や芸術家たちが、異端な人々と呼ばれた時の話です。
退廃的な主義・主張を突き詰めた結果、スピリチュアルな方向に行った一部のアーティストたちは、悪魔の存在に出会うのです。彼らにとっては、悪魔は興味をそそる格好の素材であり、共感したり英雄のように感じたりしていました。
フランスの詩人にして評論家であるシャルル・ボードレールは、デカダン派の旗手としても知られており、『悪の華』や『サタンへの連祷』を書き、「おおサタンよ、我が永き悲惨を憐れみたまえ!」と、人間がどれほど不遇なのかをサタンから蔑まれることによって、さらに落とす表現を作り出しています。
■真実は?
当時の文芸家たちは、芸術表現として悪魔を流用していたのであって、宗教的に悪魔を崇拝していたという訳ではなかったようです。
象徴主義の人たちは悪魔のシンボルを、そしてそのコンセプトを珍重していたのが実情でした。なのでボードレールでも死に際に、カソリック神父による最期の秘跡を受けているのです。
■カリスマ・ロシア人女性によるセックス悪魔教団
デカダン派がサタンをもてはやした後も、その勢いは1930年代まで続いていました。当時は主にふたつのカルト集団が悪魔を崇拝しており、ひとつは聖職を失った牧師が率いたもの、そしてもう片方がロシアの亡命者、マリア・デ・ナグロウスカが中心となって結成したものです。
こちらのほうが圧倒的な知名度で、セクシャルな魔法の儀式で信者を増やしたその教団の名前は「ブラザーフッド・オブ・ザ・ゴールデン・アロウ」といいます。堕天使ルシファーとエデンの園の蛇を神と崇めたこの教団では、デ・ナグロウスカがとにかく性行為による魔法を重んじたのだそうです。
本を執筆し、新聞にも寄稿した彼女が行う儀式は、ハダカになったデ・ナグロウスカご自身を囲んだ人々が呪文を唱えるというもの。彼らはルシファーを目醒させたエロい光を捜すのだそうです。
■真実は?
なんだかストリップ・クラブみたいですね。この教団は実在していましたので、もしこの時代に生まれていたら、入信しても良いかもしれません。
しかしながら、当時のフランスは悪魔の力がどうのこうのというレベルではなく、時代的に財政危機やデフレなど、いろんな困難が降りかかった時代だったため、ルシファーに救いを求めたところで何の解決にもならなかったのだそうです。
デ・ナグロウスカはそれでも彼女の教団を存続させようとしたのですが、シュールリアリストの芸術家たちが悪魔を好んだため、世間の興味はそっちに移っていったのだそうです。アートと悪魔は非常に親和性が高いのですね。
■ジェット推進研究所と反キリスト信者
カリフォルニア州に在るジェット推進研究所の共同出資者にして、ロケット科学技術で革新的なロケット燃料を開発した、ジャック・パーソンズ氏。
彼は魔術師のアレイスター・クロウリーが提唱した哲学セレマに傾倒したオカルティストでもあり、自宅の屋敷では黒魔法による性秘術を行っていました。このメンバーには、ハリウッド映画界の面々が加入していることでも知られるサイエントロジーを作ったL・ロン・ハバード氏も参加しており、彼らはヒッピー文化が流行る前に半裸でキャンプファイヤーの周りを踊っていたのです。
この団体は、その活動を秘密にしようと気はあまりなかったようで、パーソンズ氏とハバード氏は儀式の内容を書類に記録していたり、近所から警察に通報されるほど公の場所で乱痴気騒ぎをしていたそうです。セックスが絡む黒魔法の儀式も度が過ぎたそうで、あのアレイスター・クロウリーですら、このふたりを厳しく非難したほどだったのです。
■真実は?
パーソンズ氏は、13歳でサタンを育てたのだと主張していました。ですが彼が行った儀式の数々は、そのサタンを崇拝したものではなく、自身の早い成功からヒントを得たものだったそうです。
彼が行っていた、新快楽主義的な儀式では悪魔を育てるのではなく、反キリスト勢力を育てようとしていたのだそうで、なんとその内容が記された本まで執筆しているのです。
パーソンズ氏は、これらの儀式を通じて「アンチ・クライストを育てる赤毛の女神」を創り出したと言っています。彼女は可愛らしい芸術家の姿をしており、セックスには興味がありましたが、パーソンズ氏ほど反キリスト勢力を育てようという気概は毛頭なかったようで、教団にもそれについては断っていたのだとか。我が子に裏切られた父親としては、さぞやガッカリしたことでしょうね。
と言うことで以上、「史上最恐の悪魔崇拝カルト騒動9選」はいかがでしたでしょうか?
あちこちでアートと悪魔が何らかの形で関係しているのは、ちょっと興味深いですね。悪魔教会はしっかりと人間の生き方について問いておりで別格ですが、古くから悪魔崇拝というのはサブカルチャーとしての流行なのかもしれません。
クリスチャンからしたらサタンというのは、得体の知れない暗黒の絶対悪であり、悪魔のせいにしておけば物事が正当化されたりする反面、規律を守る教義に縛られたキリスト教よりも、人間らしく生きるには悪魔を見習おうという教義があるのもまた興味深いところです。
各人考え方はそれぞれあるかと思いますが、サタニズムというのは宗教よりもカルチャー的な要素が強いのかな、という気がしました。読者の皆さんは、どう思われましたでしょうか?
[Via Snopes、Smithsonian、Satan In America、Hidden Intercourse、Encyclopedia Satanica、Observer Review]
The 9 Best Satanic Cults in History[io9]
(岡本玄介)
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うーん、興味深い。特に「悪魔崇拝はサブカルチャー」という発想は持っていなかった。
確かに悪魔崇拝にはメイン(キリスト)に対するサブ(反キリスト)という、表裏の性質があるのですね。
日本には明確な善・悪という性質を帯びた霊的存在があまりないので新鮮な文化に感じました。奥が深い。