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「ヴェンデルシュタイン7X計画」という、やたら厨二病感覚を刺激する超電導プラズマ実験計画を進めているのは、ドイツにあるマックス・プランク研究所。現在、同様の技術では日本がトップレベルだといわれていますが、ドイツが完成させたヴェンデルシュタイン7Xもまた、変態技術を持つドイツらしい実験装置だといえそうです。
ヘリカル型プラズマ実験装置「ヴェンデルシュタイン7X」は、うねうねとした独特の形状を持つプラズマ真空容器が特徴。このプラズマ容器の周囲には超電導コイルが螺旋状に設置されており、この周回コイルに電流を流すことで、プラズマを閉じ込める磁力線のカゴを形成するというわけです。
また、無数の窓を持つ特徴的な断熱真空容器の直径は16メートル。日本の大型ヘリカル装置の13メートルをしのぐ巨大さ。世界最大のヘリカル型実験装置といえるでしょう。
動画では、2005年から2014年にわたる9年間の組み立ての様子が、約3分という短い時間に圧縮されています。当初はシンプルな組み立ての様子が、時間を経るごとに複雑怪奇なものへと変化していきますが、さすが9年間を圧縮しただけあって、そのめまぐるしさは目を見張るほどです。
画像:Wikipedia
トカマク型に比べて格段に複雑な形状が求められるというヘリカル型プラズマ装置の建設には、極めて高い技術力が必要となります。
現在ヘリカル型装置を有しているのは、日本の核融合科学研究所が有する大型ヘリカル装置(LHD)と中型ヘリカル装置(CHD)の2基、そしてドイツのマックス・プランク研究所のヴェンデルシュタイン7Xのみだそうです。
ヴェンデルシュタイン7Xは現在、2015年の実験開始を目指して調整が続けられています。
Im Zeitraffer: Zusammenbau von Wendelstein 7-X [YouTube]
(キネコ)
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