そんな、まさか! マジかよ! というわけで今回、その謎を解明してみました。
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実はこのはてな? が話題になったのは森永乳業のQ&Aから。まずその内容を御覧ください。


牛乳の真実!

ことの発端はこれ

Q.
牛乳パックの3辺を掛け合わせても1リットルにならないのですが、ちゃんと1リットル入っているのですか?

A.
紙パックに飲料を入れた時に、飲料の重みで紙パックの胴部分が少し膨らみます。この膨らみで飲料が余分に入るようになることを考慮して、紙パックはやや小さ目に作られています。記載している容量はきちんと入っていますのでご安心ください。

<詳しく説明します!>
1000mlの牛乳パックのおおよその寸法(内寸)は70mm×70mm×194mmです。これを計算すると950.6mlとなり1000mlに足りません。ところが牛乳などの飲料を入れると牛乳パックの内壁に圧力がかかり膨らみます。断面で見ると、紙自体はあまり伸縮しない素材なので周囲の長さは変りませんが、正方形から円形に近づきます。周囲の長さが同じであれば、正方形より円の方が面積が大きくなります。飲料が入り胴部分が膨らんで円筒形に近づいた分、内容積が大きくなり計算上は1000ml入らない容器にも1000mlの飲料を入れることができます。

森永乳業Q&A:牛乳類・飲料について より引用

つまり、内寸は950mlしか無いけど、紙パックが膨らむことで1000ml入るようになっているよ! ということらしいのです。なるほど、我々消費者は上手いように騙されていたわけではないようです。牛乳サイコー!

......ホントでしょうか?

さんざんネタを出す度にソースを出せと言われる身。これはひとつ検証してみないと安心できません。ひょっとしたらこれは森永乳業だけが開発した魔法の50ml収乳術であり、他のメーカーではこれを盾に「実は950mlでしたテヘ」とかいう邪悪な企みもあり得るかもしれないじゃないですか! 検証、検証!!


牛乳の真実を暴く2

でっぷり腹


森永乳業とは違う牛乳を用意。まず牛乳パックの腹を見てみましょう。確かにすこしでっぷりしています。メタボ気味。乳脂肪だからしょうがない。


牛乳の真実を暴く3

体脂肪率は測れませんでした


重さ、だいたい1kg。水の比重と牛乳の比重、どっちが重いのかわかりませんが、水1リットルが1kgなので、重さ的にはクリアー。


牛乳の真実を暴く4

いよいよ審判の時


もうズバリ、測ってみます。1リットルまで測れる計量カップを用意して注ぎます。そこには驚きの結果が!


牛乳の真実を暴く5

ちゃんと1リットルだった


1000ml=1リットル!!

すみません。疑っていた僕が愚かでした......。

いや、この牛乳パックが特殊な1リットル入りきるものであった可能性もあります。まだ信じられません。腹かっさばいて調べてみましょう。


牛乳の真実を暴く6

アナログ最高


アナログな方法ですが、分解して定規で測ります。牛乳パックのおおよその寸法(内寸)は70mm×70mm×194mmとのことですが、この牛乳パックも確かにその通りの寸法でした。ま、まだ信じられません。


牛乳の真実を暴く7

計算してみる


念のため計算してみます。70mm×70mm×194mmで950,600ml。確かに内寸は950mlくらいしか入らない計算です。これ凄いサイエンスはてなですね......。牛乳パックの構造もそうですが、それに気付いた人もまた凄い。というか、未だに信じられません。


牛乳の真実を暴く7.5

同じ量です


右の軽量カップと同じ量の牛乳が左にも詰まっています。そう考えると、牛乳パックってすごくスマートに牛乳を収納できるスタイルになっているんですね。また、紙パックでなければ不可能な点にもまた感動しました。便利で、エコロジーで、すごく機能的。牛乳はサイコーです。


牛乳の真実を暴く8

牛乳パックの二次利用


余談ですが、牛乳パックの内側は撥水コーティングが施されているので、水性マーカーで書いたものは水拭きで綺麗に消せます。飲み終わった後の牛乳はメッセージボードとしても活用できるのです。やはり牛乳はサイコーですね。


牛乳の真実を暴く9

牛乳様を疑った禊(みそぎ)。


なお、実験に利用した牛乳はのちにスタッフが美味しくいただきました。牛乳サイコー!


Q&A:牛乳類・飲料について[森永乳業]

(小暮ひさのり)

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RSS情報:http://www.kotaku.jp/2014/06/1l-equal-950ml.html