デトロイトで車両デザインの学校を卒業されたというphenotypさんが、2008年にハスブロ社に提出したという、トイカーのデザインをJALOPNIKに披露してくださいました。
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どれもが非常にハイテクで、フューチャリスティックなスケッチとなっていますが...? そう、それもその筈。これらは全てが『スター・ウォーズ』のキャラクターをイメージして描かれたものなんです。
各デザイン画にはモチーフになったキャラも載っていますので、どの辺りがどう参考になったのかが判ると思います。1台ずつ見て行きましょう。
まずは普通にトランスフォームしそうな、スーパードロイド。
『クローン・ウォーズ』でたくさん登場したバトル・ドロイド。まずは下絵から。
アサシン・ドロイドのIG-88カーには、後々ハスブロ社からのリクエストで巨大な銃砲が屋根の上に着けられてしまいました。
クローン・トルーパーを基にしたデザインは、目から下がググーッと前方に伸びた感じです。
エイリアン種族のジェダイ・マスターである、キット・フィストーがモチーフになると、ロータス・エリーゼ GT1のように。エンジン周りには、彼のドレッドヘアーと言うか触手(?)をモチーフにしたパイプが描かれています。
こちらのメイス・ウィンドゥもですが、上のフィストーも同じくジェダイの戦士たちには、彼らが持つライトセーバーの色を何処かにあしらっています。なのでボンネットに紫のラインが入ります。
こちらは、プロジェクトをちゃんと説明される前に描いたという、IG-100マグナ・ガードをモチーフとした1枚。週末で時間があったので、かなり完成度が高いだけでなく、オマケとしてスピーダーまで描かれています。
そしてラストは、ダース・モールをモチーフにしたこちらは、彼の顔の模様を基にマット・ブラックとグロス・レッドの2色で塗られるようなボディーに。そして彼のライトセーバーを意識して、ボンネットとエンジン後ろには紅く光るラインが突き抜けています。
かつて数年間ハスブロ社の本社で、そしてフリーランス契約でお仕事をされていたというphenotypさん。ある日、一緒に働いていた仲間から「ルーカス・フィルムのライセンスでやるプロジェクトが有るんだけど、興味ある?」と訊かれたのだそうです。
内容はこれらのデザイン画でお判りの通り、『スター・ウォーズ』のキャラをベースにしたトイカーのシリーズを造る、というものでした。
使用するキャラは予め決定されていたようで、その資料を受け取ったphenotypさんは、各種一夜ずつでこれらのデザインを描き、翌日には意見を求めるために提出。選ばれたスケッチは、さっそく次の日夜にCGでレンダリングをしてまた提出...という日々が続いたのだそうです。しかも日中の仕事は普通に終わらせてから、帰宅しての作業だったんですって。
しかし残念なことに、最終的にルーカス・フィルムはこれらのトイカー製造をしないと決定してしまったのだそうです。ですがハスブロ社の担当者からは、ルーカス・フィルムの人たちはこれらのデザインを大変気に入っていた、と伝えられたのは少しばかりの救いでしょうか。
徹夜で頑張った努力の甲斐もなく、日の目を見なかったこれらのデザイン...今からでも遅くはないので、いつか本当にトイカーとしてリリースして欲しいですね。
These Rejected Star Wars Toy Car Designs Are Incredible[JALOPNIK]
(岡本玄介)
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