クレイジーな日本映画を、あなたはお好きですか? 実は残酷だったおとぎ話や、クリープショーのようなホラー・アンソロジーがお好きですか?
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ならば迷わず『東京グランギニョール』の世界に足を踏み入れてください。そこには淫靡で残酷で、そしてロマンティックな世界が広がっています。
東京という大都会、その裏側に存在するかもしれない物語を4つのエピソードで描く、インディペンデントなフィルム・プロジェクト『東京グランギニョール』が、現在クラウドファンディング・サイト「Indiegogo」で資金提供を求めています。
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タイトルにビビっときた方に初めに断っておきますが、この映画は、鏨汽鏡(たがね ききょう)と飴屋法水が結成した伝説の劇団「東京グランギニョル」とは、なんの関係もありません。
完全にインディーズの映像プロジェクトである『東京グランギニョール』は、俳優でプロデューサーである石原寛永さんと、彼の構想に賛同した仲間、ジル・ランドゥッチさんとヤン・モローさんらの情熱によって生まれました。
19世紀末のパリに存在したグラン・ギニョール劇場にオマージュを捧げつつ、ホラーフィルムの原点ともいえる存在が投げかけたテーマを現代風にアレンジして描く、ホラー・アンソロジー『東京グランギニョール』。そのコンセプトはとても魅力的です。
幾つもの日本映画に出演し、その想像力の限界に失望を感じたという寛永さんは、自ら作品をプロデュースすることを決意したのだそうです。そして彼の熱意に打たれ、集まった多くの仲間たち。
寛永さんの思いに共感し、名乗りを上げた映像アーティストは、『8TH WONDERLAND』のニコラス・アルバニー、『BLACKARIA』のフランソワ・ガイヤール、シカゴ映画祭受賞のショートフィルム『Sarah』のディレクター、ジル・ランドゥッチ。
その他、数多くのミュージック・ビデオやCMを撮影したヤン・モロー、『ディヴァイド』や『ヒットマン』の監督を務めたザヴィエ・ジャン、ジャン・フレデリック・シャレー、フレデリック・グルセといったビジュアル・アーティストが参加しており、その映像制作のありようは、まさに無国籍。斬新でありながら、どこか懐かしい映像世界を堪能させてくれそう。
エピソードの1つとして予定されている『GOOD BOY』のティーザー予告編からも、ただならぬ気配がプンプンしています。
荒唐無稽で血生臭く、大層にコケオドシめいた芝居を意味する、グラン・ギニョール。そのコンセプトは、夜をテーマに限られた予算の中で、可能な限りの想像力を喚起させる映像を提供すること。4本のアンソロジーの内、すでに3本は撮影を終え、1本は編集作業に移っているとのことです。
撮影は2014年7月のクランクアップを予定しており、ヨーロッパでのプレミア上映など、その後のスケジュールが予定されています。みなさんの協力さえあれば、ビデオリリース、日本での上映を含め2015年の大々的な活動が期待できるかも。
今どき珍しい、清々しいまでのアングラリズムに感性を刺激された方は、ぜひとも『東京グランギニョール』に援助の手を差し伸べてください。詳細についてはIndiegogoをご参照のほど!
TOKYO GRAND GUIGNOL :Your Ticket for French Invasion in Mad Japan Horror Feature[Indiegogo]
TOKYO GRAND GUIGNOL[facebook]
(キネコ)
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