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今回は、本作の監督であり、『ボーン・アイデンティティー』などでも知られるヒットメーカーのダグ・リーマン監督にインタビューして参りました!
――監督は原作のある作品を数々手がけていますが、自身の映画と原作とで変化をつけるとき、何か基準のようなものはあるのでしょうか?
ダグ・リーマン(以下、リーマン):『ボーン・アイデンティティー』も原作のある作品でしたが、その時は原作のストーリーの流れは捨て、別のストーリーを作り上げることで成功しました。
なので、私が原作のある作品に取り組むときに設ける基準は「原作を越えることができるか?」ということですね。これは映画としてより良いものにするという意味です。
例えば、『ボーン・アイデンティティー』や『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の原作は、読者を主人公と同じ目線に立たせる作品です。そこではある意味、主人公としてその世界に入り込めるように、それ以外のキャラクター像は敢えて薄く描かれています。本を読むときには、想像を働かせてカバーする部分がかなりありますからね。
しかし、映画ではキャラクターに俳優をあてるので、様々な意味で立体的なキャラクター像にしなければいけません。なので、本作で原作と一番大きく違うところは、そのキャラクター像だと思います。
――原作ファンに「ここを観てほしい!」というポイントはどこでしょうか?
リーマン:本で描かれたアクションがリアルに映像になってるところをまず観てほしいですね。また、敵にも注目してほしいと思います。彼らは力強く、素早く、かなり手強い相手として描かれています。そういった、本では体験出来ない、肌で感じられる面白さをぜひ楽しんでほしいです。
――監督にとってのベストなSF作品はなんでしょうか?
リーマン:やっぱり『スター・ウォーズ』ですね。特に『帝国の逆襲』。なんといっても、キャラクターが凄く立っていて、何年経って観ても面白い作品です。『オール・ユー・ニード・イズ・キル』で自分に課したゴールは、そんな記憶に強く残るキャラクターと見たこともないようなアクション・スペクタクルを作り出すことです。
以前の予告編でエミリー・ブラント演じるリタは、主人公のケイジ(トム・クルーズ)を容赦なくぶっ殺してリセットしたりと、冷酷っぷりがたまらないキャラクターとして描かれていましたし、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』はアクションはもちろん、そういったキャラ立ちにも要注目です。
ちなみに、予告編映像にも度々登場するパワードスーツは、監督のリアルさへのこだわりでCGだけではなく、実際にたくさん作ったんだとか。
スーツ一式は立ち上がるのにクレーンやケーブルが必要という見た目通り、かなり重量があるそうです。そんなスーツを着て演技するために、出演者は最低一ヶ月のトレーニングが必要になったとのこと。そのこだわりの重量感とトレーニングの成果をスクリーンで見るのが楽しみです。
映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は、7月4日(金)より2D/3D同時公開。
(傭兵ペンギン)
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