車の衝突試験に付き物のダミー人形は、数パターンしか存在していないらしく、どんな体型の人間でも安全が確認されているという訳では無いのだとか。しかし、ゲーム用ボディスキャナーを導入すれば、様々なボディタイプの安全が確認出来るようになるそうです。 詳細は以下より。
 
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現在行われている車の衝突試験は、ふたつのボディタイプのダミーを元に安全を計算しているそうです。つまり、安全性が確認されたと保証されていたとしても、それは誰にでも当てはまる安全性では無く、特定のボディのみ。つまり、安全保証などされていないのも同然なのです。 そこで、ミシガン大学の研究者達が、将来的に低価格であらゆるボディタイプでも試験出来るバーチャルヒューマンを作っているとのこと。 この鍵を握るのが、ゲームで使われるレーザースキャナー。これを使うことで、より多くの人間のバーチャルモデルを作ることが可能になるそうです。このスキャナーの価格は220ドル(約1万7000円)。衝突試験に使われるセンサーと電子操作機能付きダミー1体の価格は10万ドル(約80万円)なので、驚くほどのコストダウンが可能になります。なお、ミシガン大学の研究者によると、このスキャンではエアーバッグやシートベルト、車のデザインも微調整出来るそうです。 この技術が全ての衝突試験で導入されれば、訳者のように「運転席とステアリングの距離をもの凄く近くして姿勢正しく運転する身長166センチの背骨に歪みがある女性」でも、「見事なビール腹を持つ身長190センチの40歳男性」でも、安全かどうかを確認してもらえるようになるのですね。私たちの安全が、ゲームの技術に守られるなんて胸が熱くなる話です。
[via JALOPNIK] (中川真知子)
RSS情報:http://www.kotaku.jp/2012/09/game_technology_mights_save_lives.html