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余命わずかの女性がOculus Riftを使って最後の外出を体験

2014/04/24 22:30 投稿

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癌患者のロベルタ・ファステンバーグさんは、余命数ヶ月。出歩くこともままならない彼女が叶えたい望みの1つは、外に出て自分の庭を歩くことでした。

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そんなロベルタさんの最後の望みを、孫のプリシラさんがOculus Riftを使ってヴァーチャル体験させてあげた感動的な動画が公開されています。

プリシラさんがOculus Riftの製作者たちにメールしたところ、Oculus Riftが送られてきたとのことです。Oculus Riftのデモを体験し、最初は「現実じゃないのに現実みたいね!」と興奮していたロベルタさん。そんなロベルタさんが「とても特別な時間を過ごせたわ。癌で自分が死んでいくってわかってるから」と語りだした、Oculus Riftを通じて得た貴重な経験とは、どんなものだったのでしょうか?



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どういった物なのか話には聞いていて、心の準備もできているつもりだったけど、実際に体験したらまるで幻想世界に放り込まれたようね。新しい人生のシャボン玉に入ったような感じ。美しいわ。


あと、階段。階段が登れるなんて! いつもは上の階に行くのも一苦労なのに、滑るように登っていけるのよ。床の上を歩くのも、一歩一歩が大変だけど、これ(Oculus Rift)ではスムーズに滑れるの。ほんとに素晴らしいわ。


こんな体験ができるなんて思ってもみなかった。蝶々にキスしたりなんかして。ほんとに素敵ね。蝶々が近くを飛んでいて、触れるかと思って、手を伸ばしたら飛んでいってしまった。あれはとても面白かったわ。
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と、Oculus Riftを体験した最初の感想を語っていたロベルタさん。でもその後、この体験で本当に得たものについて語ってくれました。


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とてもいいセラピーになったわ。そこに存在する世界の一部になれて、気持ちを整理することができた。痛みを感じていても、私に口付けしようと青い蝶々が飛んでいる時や、噴水を見た時に、私たち誰もがこの世界の一部なんだって気付かされるの


この世界は私たちにとって、とても大切なものよ。私にとってだけでなく、それ以上のもの。私がこの世界に残していく、愛する人たちみんなにとっても大切なもの。私たちは互いに愛し合っていて、親密な存在よ。これはとてもいいセラピーになった。もっとセラピーとして、人々が体験できるものになるべきよ。


人生は短く見えても、本当は長くて、時に人生は痛く辛く苦しいものに見えても、本当はそうじゃないっていう事を皆が見れるようにね。人生は喜びと楽しさ、美しさに満ちている。これは一番貴重な経験だった。結局、人生は経験で成り立っているものよ。私の人生での経験の数々を共有しているみたいだった。素敵だった。ありがとうプリシラ。
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残念ながら、ロベルタさんはこの動画が撮影された4週間後に亡くなられたそうです。どうしても遊びに没頭するための機器として注目されがちなOculus Riftですが、ロベルタさんの言われたとおり、今後もっとセラピーなど人々の心を支える為の使い方も発展していくといいですね。


Daily Dot, via Engadget via Kotaku

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