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そこで今回は、本作に登場するキャラクターの中でも人気の高い、雪だるまのオラフの吹き替えを担当した、ピエール瀧さんにインタビューして参りました。
――本作への出演が決まった時、どういった心境でしたか?
ピエール瀧:面白そうだと感じたので、ディズニーさんの気が変わらないうちに早いところ「やろう!」と返事しようと思いました。
――オラフを演じてみて、感触はいかがでしたか? 苦労した点はありますか?
ピエール瀧:オリジナル版では声優さんが自由に演技をして、それにCGの動きを合わせていくという作り方をしたらしいので、言語を変えてそれをトレースしながら、キャラクターのテンションであったり、歌であったりの味も残すというのは難しいですし、これはうまくいってるのかな? と自分で思うところはあります。
まず間違いなくオリジナルは超えられないですしね。でも本国に日本版はこいつでどうかな? といったプレゼンをやった上で自分に決めてもらっていると思うので、やれるところまでやりました。
苦労したのは歌のシーンです。普段電気グルーヴとして歌うものとは違う系統の曲だったので、最初聴いたときは、歌えるか? と思いましたね。なんとかなってますかね?
――ピエールさんは電気グルーヴでの活動をメインにしながらも、さまざまな作品に役者として出演していますが、それぞれのギャップに苦しむことはないのでしょうか?
ピエール瀧:ないですね。電気グルーヴの活動は何をやるか、どういうアウトプットをするかを自分たちでコントロールできますし、決めるわけで。そこに責任とまでは言いませんけど、そういう主体性があります。
対して、演技に限らずバラエティーもそうですけど、これらは依頼を受けてやるものです。「こいつだったら面白いものができるかもしれない」と考えて依頼してくれているという部分があると思うので、それに応えるべく仕事をするだけですね。電気グルーヴはそういう依頼があってやるものではないし、仕事のベクトルが全く逆だと思ってます。
――ピエールさんには映像作家としての一面もありますが、そういう立場から見て『アナと雪の女王』はいかがでしたか?
ピエール瀧:多くの人は気づかない、っていう凄さを感じましたね。恐らく見た人は派手な最近のCG作品に比べると、最初はちょっと大人しい印象を受けると思うんですよ。極彩色でもないですし、CG然としたシーンがたくさん出てくるわけでもないですから。
でも、雪とかの自然現象の再現は恐らく今のテクノロジーがものすごく詰まっているはずで、それを違和感なく本物にしか見えないようなところまで仕上げるのは至難の業だと思います。水の中から氷を映していて、その上を人が通って、足の裏が見えるシーンとか途方もない作業なはずです。
CGだけに限らず音響でもリアリティーを追求していて、でかい氷と氷がぶつかる「ゴウンッ」っていう低音が響くところとかすごく気を使って作ってますよね。恐らくこういう描写って「気づかない」っていうのが一番贅沢な使い方だと思うんです。「やっぱりCGすげーな!」っていう派手な使い方は今やもう当たり前の世界で、「あれCGなんだ!?」っていうことが恐らく一番凄いんじゃないですかね。
――アナとエルザの姉妹、どちらが好みですか? どちらと付き合いたいですか?
ピエール瀧:エルザでしょうね。城持ってますし(笑)。しかも2つ持ってますから。そんな最高な彼女いないですよね。
『アナと雪の女王』は現在大ヒット上映中です。日本版版の評判も非常に高いので、字幕版を鑑賞済みの方も、ピエール瀧さんが吹き替えるオラフの歌を聞きに再度劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
[『アナと雪の女王』公式サイト]
[ピエール瀧 公式サイト]
(スタナー松井)
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