「ファンタズム一代男」ドン・コスカレリが制作・脚本・監督を務め、代表作にしてライフワークと化したカルト作品が、実に16年ぶりに復活します。新たに『ファンタズムV ラベジャー(原題)』として帰ってきた『ファンタズム』は、どのようなナイトメアを見せてくれるのでしょうか?
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メインキャストもフル出演! ファン感涙の最新作の予告編をご覧ください。
16年という時を経て、ついに帰ってくる『ファンタズム』。
多感な少年が体験する悪夢世界を描いた79年の第1作『ファンタズム』は、『エルム街の悪夢』に先立つナイトメア作品と言えるでしょう。特に、アンガス・スクリムの演じたトールマンは193センチの長身と怪異な風貌により、ホラー映画を代表するカルト的キャラクターの1人となりました。
衝撃的なクライマックスの後、続編として制作された『ファンタズムII(1988年)』ではアクション度を高め、続く『ファンタズムIII(1994年)』では悪夢世界の謎とともに、殺しても殺しても死なないトールマンの姿を描写。
続編への含みを残しつつ、『ファンタズムIV(1998年)』で一旦幕を閉じていた『ファンタズム』シリーズでしたが、そのカルトな存在感とカオスすぎる展開ゆえに、このシリーズだけでドン・コスカレリは『マスターズ・オブ・ホラー』の仲間入りを果たしています。
しかし、コスカレリといえば『ファンタズム』、『ファンタズム』といえばコスカレリと讃えられる代表作はあまりに強烈で、他の作品はほとんど世に知られていないという、ある意味での問題作ともなりました。裏を返せば、それだけ強烈な存在感を持つ作品ということではあるのですが....。
第1作『ファンタズム(1979)』予告編
ついにベールを脱いだ最新作にして完結編『ファンタズムV ラベンジャー』は、16年という時を隔てながらも、マイク役のマイケル・ボールドウィン、レジ―役のレジー・バニスター、ジョディ役のビル・ソーンベリー、「ラベンダーの女」のキャシー・レスター、そしてトールマン役の怪優アンガス・スクリムなどのオリジナルキャストが結集しています。
トールマンを演じたアンガス・スクリムに至っては当年とって87歳というご高齢ですから、今回の出演はほとんど奇跡的といっていいでしょう。5度にわたって同じキャラクターを演じた最高齢ホラーアクターとして、間違いなくホラー映画史に残ることと思われます。
映画『ファンタズムV ラベジャー』では、シリーズで初めてドン・コスカレリが監督を退き、デビッド・ハートマンにメガホンを引き継いでいます。『超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム』の総監督を努めるなど、アニメーション・ディレクターとしては著名であるハートマンの実写映画での手腕は未知数ですが、予告編を見る限りでは手堅く映像をまとめている印象です。
IMDbによれば、2015年の公開が予定されている『ファンタズムV ラベジャー』。16年の時を経て、混沌を極める悪夢世界の謎は解明されるのでしょうか? 続報と、日本での公開が待たれます!
Phantasm V Ravager Teaser [YouTube]
Phantasm Official Trailer #1 - Angus Scrimm Movie (1979) HD [YouTube]
[Phantasm V Ravager]
(キネコ)
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