「Scent and Subversion: Decoding a Century of Provocative Perfume」の著者であるバーバラ・ヘルマン氏が、昔の珍妙な香水のCMをYoutubeにアップしているとio9が伝えています。紹介されているCMは、その香水のもつ香りをイメージしにくくしているカオスな作品ばかり。
でも、最近の香水のCMよりも、面白みがあり、消費者の心にグイグイ入り込んでくる気がします。なんていうか、買いたくなるかは別として、見たくなる部類のCMばかりです。
では、以下から珍妙香水CM集をご覧ください。
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【Opium Perfume】1990年代放送
デヴィッド・リンチ監督のCM。指をデコルテにはわせて、官能的な表情を浮かべる女性。一体どれくらい濃厚な香りなんでしょうか。
【Gio by Armani】1992年放送
同じデヴィッド・リンチ監督の作品でも、こちらはアルフレッド・ヒッチコック監督のフィルム・ノワールのような雰囲気を醸し出しています。
【Coty Wild Musk】1983年放送
非常にワイルドなイメージを全面に押し出しています。「獲物を追う前に使え」というコンセプトにピッタリです。この香りがどんなものか知りませんが、きっと官能的なのでしょう。
【Cachet Perfume】1984年放送
踊り狂うダンサーと「準備万端!」と歌う女性で構成されているこのCM。どちらかというと、デオドラントのCMにピッタリという感じです。
【Rive Gauche Perfume】1977年放送
スポーツカーと、独立心が強く、結婚に向かない美女。彼女は何度も何度も香水をスプレーし、強烈な香りをまき散らしながら、もの凄いスピードで自慢の車を走らせる...。このCMが放送された1977年は、結婚して家庭に入る女性は古く、このような女性こそが現代的という風潮があったのでしょうね。それをダイレクトに伝えている歌詞にも驚きです。
【Love's Baby Soft】1975年放送
ペロペロキャンディーを艶かしい目つきで舐める女性。「赤ちゃんほど魅力的なものはありません。だから...、あなたも赤ちゃんになりませんか」
凄いコンセプトです。どんな匂いでしょうか? 少し汗の混ざったようなミルクっぽい匂いでしょうか? それとも、ベビーパウダーの匂いでしょうか? 上の1977年のCMとは180度方向性が違います。2年間の間に何があったのでしょうか...。
【Ambush Perfume】 1960年代放送
なんだか怖いです。「女性は多くの武器を持っている。その武器を、もうひとつ与えてはどうか」というナレーションが無ければ、単なる怖い動画です。
【Opium】1986年放送
白いスーツに身を包んだ女性が、付き人ふたりを引き連れて『インディアナ・ジョーンズ』に出てくる神殿のような場所に行き、香水で現地の男性を魅了する。OpiumのCMは何を伝えたいのか良くわかりません。
【Andron】 1981年放送
『TRON』の世界でしょうか...?
【Exclamation】
若き日のファムケ・ヤンセンが出演するこのCM。『X−メン』シリーズのジーン・グレイが、ビックリマークの香水ボトルにお尻フリフリしていた過去があったなんて...。
こういうCMがもっと見たい方は、ヘルマンさんのYoutubeページを覗いてみて下さいね。
The Most Unsettling Perfume Ads, Including Two Directed by David Lynch[via io9]
(中川真知子)
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