『Oculus Rift』は、利用者が映像の中の世界に居るような没入感を味わえるヘッドマウントシステムです。現在、主にバーチャルリアリティ・ゲームで使用されていますが、このOculus Rift専用の映画が製作され、映画の内容は映されていないものの、トレーラーが公開されたので紹介したいと思います。
では、『Zero Point』のトレーラーと、詳細を以下でどうぞ。
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このトレイラーは、主に技術のデモンストレーションであり、E3のエスカレーターシーンが映画の内容というワケではありません。
映画のタイトルは、先にも触れたように『Zero Point』。Condition Oneの創設者であり、CEOのダンファン・デニス氏がプロデュース/監督した作品です。このダンファン・デニス氏は、フォトジャーナリストでもあり、2006年からイラクとアフガニスタンの戦争の様子を撮影し、2011年にはアフガニスタン戦争を追ったドキュメンタリー映画の『Hell and Back』をリリース。同作は、アカデミー賞にノミネートされました。
Attract Modeのマット・ホーキンス記者は、デニス氏が撮影したアフガニスタンでのトレーニング訓練シーンをCulus Riftで視聴したことがあるらしく、その時の感想を次のように述べています。
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「臨場感があり、同時に混乱した。戦士や一般市民が至る所にいて、皆、怒鳴ったり叫んだりしていた。誰が来て、去って行くのか、また、私が何を目撃したのかを理解する挑戦でした。正に、別世界に行ったような感覚に陥りました。『スタートレック』の世界そのものです。」
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ホーキンス記者は、Attract Modeにデニス氏とのQ&Aを掲載しています。
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「これまでの映画作りに適用していた技術は、VRには当てはまりません」とデニス氏。「私たちは、新しいビジュアル言語を開発しようとしているのです。この新しい媒体で効果的にストーリーを伝えることの出来る構文や文法を作るのです。」
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確かに、没入感や臨場感を楽しむことを目的とするのなら、これまでの映画とは全く異なるやり方とストーリー展開でないと、Oculus Riftを使う意味をなさないでしょうね。
この作品の雰囲気を掴みたい方は、マウスを動かすことで視点が動くインタラクティブバージョンのページを覗いてみることをお勧めします。Oculis Riftを経験したことが無い人も、どんなものなのか、疑似体験出来ますよ。
The Next Great Movie Might Be Filmed With the Oculus Rift [Attract Mode via Kotaku]
(中川真知子)
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