誰しも1度はヒットマンが登場する映画やテレビを見たことがあると思います。また、『グランド・セフト・オート』や『アサシン・クリード』をプレイしたことがある人なら、ヒットマンを雇ったことがあるでしょう。ヒットマンは娯楽の世界ではメジャーな存在です。
しかし私たちは、どれほどヒットマンのことを知っているのでしょうか? どうやら、イギリスの新しい研究によると、近年のヒットマンは世俗的で、娯楽作品に登場するようなものよりもヘマを起こし易く、退屈であるということが明らかになったそうです。
それでは、以下から詳細をどうぞ。
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Pacific Standardに掲載されたバーミンガム・シティ大学の犯罪応用学の研究により、明らかになった事実は、さほど驚くものではありません。
例えば、殆どのヒットマンが所持する武器は銃だということ。彼らがターゲットを殺すのは火曜日が多いということ。これは知られざる事実...? 他にも興味深い事実が書かれていたので、引用して紹介したいと思います。
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■イギリスでの殺し屋の報酬は様々ですが、平均して1万5180ポンド(250万円)程度。最安値は200ポンド(約3万3700円!)で最高額では10万ポンド(約1680万円)でした。
■煙たい地下のクラブ等ではなく、ターゲットの多くは、買い物中や犬の散歩中といった近隣の郊外で殺害されています。時として、ヒットマンとそのターゲットは同じエリアに住んでいます。それが最終的な逮捕に繋がる理由のひとつにもなっています。
■殺し屋の多くが男性です。特定されている女性の殺し屋は、テ・ランジマリア・ナリムという27歳のマオリ(ニュージーランドの先住ポリネシア人)で、彼女は1992年に7000ポンド(約1100万円)を受け取り、ターゲットを殺害しました。
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また、研究チームは1974年から2013年のケースを研究し、ヒットマンのタイプを初心者、芸術愛好家、職人、そしてマスターの4つのカテゴリーに分けたそうです。
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【マスター】
このタイプのヒットマンは、もっとも捕らえ所が無く、同様にもっとも逮捕されにくいと考えられます。ウィルソン教授のチームは、これらのヒットマンは軍隊や準軍の経験がある人物である傾向が高く、100件の殺人に関係していると書いています。
マスターが逮捕を逃れることの出来る主な理由として、地元との繋がりが無い場所に移動して任務を遂行し、その場所に残す痕跡を最小限に止めるためです。
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つまり、もしゲームのキャラクターであるエージェント47をこのカテゴリーに当てはめるのであれば、おそらくマスターになり、火曜日は書き入れ時ということになるのかもしれません。
[Pacific Standard, via Digg via Kotaku]
(中川真知子)
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