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本当に? 人喰いネズミを載せた幽霊船がイギリス付近を漂流中

2014/01/27 12:30 投稿

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凶暴化したネズミが大量に上陸する?


1年もの間、太平洋を漂流していたロシアの幽霊船が、強風の影響によりイギリスに近づいているというニュースが話題になりましたが、どうやら、その幽霊船には人食いネズミがウジャウジャいる可能性があるらしいとio9が伝えています。

なんだか二流ホラーの設定みたいですが、事実であるとすれば非常事態になる恐れも出て来るかもしれません。それでは、以下から食いネズミと幽霊船の詳細をどうぞ。
 


【大きな画像や動画はこちら】

 
問題の幽霊船の名前はリュボーフィ・オルロワ号。1970年代に就航しましたが、オーナーが破産してしまい、2010年にカナダのニューファンドランド島の港に放棄してしまったのです。

そこで、スクラップにされるべく、ドミニカ共和国に曳航される予定だったところ、嵐に見舞われ、船は沖に流されそのまま行方が分からなくなってしまったそうです。

それから1年が経過し、米国が撮影した衛星写真に、リュボーフィ・オルロワ号がアイルランド沖を漂流しているのが確認されました。そして、その幽霊船には極限の飢餓状態になり仲間を襲って食べるカニバリズム・ネズミが大量に乗っているだろうと主張する人が現れたのです。

Independentは以下のように報じています。

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英国沿岸に浮かぶリュボーフィ・オルロワ号を、幾度と無く確認したベルギーの海難救助隊員であるピム・デ・ルーデス氏は、サン紙にこう語りました。「船は英国沿岸を漂流しています。中には沢山のネズミがいるでしょう。それも食料が無くなって共食いしたネズミです。私が船に足を踏み入れたなら、そこら中に毒をバラまかなくてはならないでしょう。」


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ルーデス氏のこの発言を受け、ニューヨーク・デイリー・ニュースは以下のように続けています。

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1度足を踏み入れたなら、解体業者は想像を絶する恐怖に直面するでしょう。彼らは、ウィルス感染したカニバリズム・ネズミと戦うことになるのだから。


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また、Quartzは上記のルーデス氏のコメントを元に、この船のことを「人食いネズミに乗っ取られた幽霊船」と呼んでいます。

しかし、ここでio9のアナリー・ニューウィッツ記者は疑問を投げかけています。「ルーデス氏の話を盲目的に信用していいのだろうか?」と。本当に丸1年もの間、共食いだけでネズミは生き延びることが出来るものなのでしょうか?

そこで、ニューウィッツ記者は、科学的知見からその可能性を調べてみたようです。

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まず、デ・ルーデス氏の主張は的外れというモノではありません。というのも、母ネズミが、障害を持っていたり、人間の匂い等が付いた子ネズミを食べてしまうというのは良く知られることだからです。

母ネズミが子ネズミを食べることを防止するのは、実験室での重要課題のひとつだと、いくつかの論文にも記されています。また、ネズミは飢餓状態になると共食いする傾向があるとも書かれています。ある論文の著者は、ネズミを1週間断食させ、「共食いを防ぐ為にお互いを隔離した」と記しているのです。


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なるほど。言われてみれば、確かに訳者が飼っていたハムスターも子どもを丸呑みしたことがありました。

では、次に共食いだけで1年も生きることが出来るのか、を見てみましょう。

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ネズミは数年生きるので、その一世代に限った話と仮定しましょう。それらが、産まれて来た子ネズミを全て食べ、必要に応じて、大人のネズミも攻撃するとします。ネズミの数にも依るとは思いますが、1年であれば生肉だけで生きることは不可能ではないと考えられるのではないでしょうか。


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漂流する幽霊船の凶暴な人食いネズミの存在。リュボーフィ・オルロワ号の中だけの話であれば良いのですが、万が一、そのネズミが存在するとして、それが上陸した場合、どうなってしまうのでしょうか? ネズミの繁殖力と強い生命力を考えると、人類を脅かす存在になる可能性も否定出来ないかもしれません。


[via io9

中川真知子

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