ドリームキャスト2 コンセプト デザイン
湯川専務
カムバ~ック! これまで数々の名機を世に送り出してきたセガが、家庭用コンソールの開発・販売をストップしてから早10数年が経ちました。ですがいまだに根強いセガのファンが多く存在し、新型ゲーム機の登場をあきらめきれずに待ち望んでいる人々は世界中に多くいます。

Xboxが出た当初は、ドリキャス2的な立ち位置として見られたこともあったようですが、やはりセガの血を受け継いでいなければ、セガ機ではありませんよね。 そこで、フランスにお住まいで工業デザイン科の学生さんが、このたび新たなドリームキャストのコンセプト・デザインを「本格的に」打ち出してきました。セガ・ファンには胸熱なモックアップ画像集をご覧いただきたいと思います。以下へどうぞ!


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  まさかのオニギリ型! このデザイン画を創ったのは、エリー・アホーヴィさん。もしもドリキャスに後継機が出来たとしたら、こうなって欲しいという希望を元に描かれています。アホーヴィさんは、まだ学生なので若い世代だと思いますが、古き良きセガ機への愛と、現代的なセンスを兼ね備えた、将来有望なデザイナーの卵のようにお見受けします。

と言いますのも、ただ外観をスタイリッシュにデザインしただけに留まらず、企画書のような書類から理詰めで後継機の在り方を考え、スマートフォン・ユーザーの人口やコントローラーの値段を比較し、思い切ってコントローラーをWi-Fiまたはブルートゥースで接続するスマフォにしてしまった点が、とっても革新的です。

そして、各スマフォにドリキャス・アプリをダウンロードすれば、このコンソールを起点としてマルチプレイヤーで遊べるあたり、フツーに現実的ですよね。 コンセプト上では、「ドリームキャスト・デルタ」と命名されたこのマシーン。それはオニギリ型が、ギリシャ文字の「Δ(デルタ)」に似ているだけでなく、アルファベットの「D」にあたる4番目の文字であるため、第4世代の「4」を象徴し、これまでとは全く違うゲーム・コンソールだといういうコトで、「Differentiate(ディファレンシエイト)」の頭文字「D」を冠する...という、シッカリと意味づけされたネーミングにもおよんでいる点には、考えぬかれているなぁと感心させられてしまいます。

例えばHD画像で『新入社員とおるくん』や『青春スキャンダル』、『ダイナマイト刑事』を指先一本でプレイとか、実現したら涙でモニターが見えなくなると思いますが... セガ様、どうかひとつドリキャス復活にご一考を!


「ドリームキャスト2はこうなって欲しい!」:学生が考えた後継機デザインが胸熱すぎる[Kotaku Japan]
Elie Ahovi [Behance via Kotaku]

(岡本玄介)