『ドラゴンへの道』でブルース・リーと闘った男としても有名なアクションスター、チャック・ノリス。作品の中での彼の最強っぷりは、人々を魅了し続け、近年では、神話的な強さを讃えるジョーク「チャック・ノリス・ファクト(チャック・ノリスの真実)」が流行し、話題となっています。
そんな数々の「チャック・ノリス・ファクト」をチャック・ノリス本人がまとめ、その一つ一つにコメントをした本『チャック全開! チャック・ノリス「最強」伝説』が発売されました。
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この本には『エクスペンダブルズ2』でも使われた「チャック・ノリスはコブラに噛まれ、5日間苦しんだ後コブラが死んだ」や「ウォーリーが隠れているのはチャック・ノリスのせいだ」といった、俳優チャック・ノリスが自ら厳選した101のファクトを収録。
筋肉次元界(重力や様々な物理法則を筋力によって捻じ曲げることができるファンタジック次元)を治める神としてファクトを通じチャック・ノリスを讃える人にはまさに必携の書。
さらに、101のファクトに対しそれぞれ、ノリスが俳優として自身の体験談、思想を語っています。映画の撮影秘話やブルース・リーやスティーブ・マックイーンといったスターとの思い出話などファンには堪らないエピソードが満載。
また俳優チャック・ノリスは、彼が生きる上で大事にしている価値基準を「チャック条例」として合わせて書いています。これを守って生きれば、心も優しくなって、あなたもプレジデント・マンになれるかも。
神チャック・ノリスの熱心な信者である私は、「『完璧な人間などいない』と言うと、チャック・ノリスは侮辱されたと思う」というファクトについて、ノリスが「俺は完璧じゃない」と語っているのを読んで、なんと謙虚な神なんだと思ったりしましたが、その言葉の後に続けられる「(人生とは)自分が何者かであるかを発見することが目的であり、他人に自分の真の価値を下げさせるものではない」という俳優ノリスの言葉には思わず心を打たれました。
というわけで、いわゆるジョーク集や神チャック・ノリスの信仰の書としてだけでなく、俳優チャック・ノリスの自伝や、思想書としての側面もあり、映画から伝わってくるものとはまた違う、彼の様々な魅力を感じられる大変味わい深い一冊となっています。チャック・ノリスよ、素晴らしい本を我々に授けてくれたことを感謝します。
ちなみに、(神ノリスの許可を得て、回し蹴りを受けることなく)翻訳を担当したのはアメコミの翻訳でも知られる柳亨英さん。そして、表紙のイラストを手がけているのは、Kotakuのイメージキャラクター「Kotakuたん」も描いていただいた、イラストレーターのスーパーログさん。
銃弾をも撥ね退ける鍛えあげられたノリスの肉体を全面に描き、そのままTシャツとかにして身につけたい最高にかっこいいイラストとなっております。
『チャック全開! チャック・ノリス「最強」伝説』は現在絶賛発売中。ノリスを「チャック・ノリス・ファクト」でしか知らないという方は(神ノリスに対し許しを請いて)、ノリス映画の大体全部が詰まってる映画『テキサスSWAT』あたりを見てチャック・ノリスの圧倒的な強さを実感してから読むと、より一層楽しめることでしょう。
(傭兵ペンギン)
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