ボードゲームといえば、ゲーム盤(ボード)やダイス、駒、カードなどを使って遊ぶゲーム。いわゆるゲーム機やPCを使って遊ぶゲームと区別するために、アナログゲーム(非電源ゲーム)などとも呼ばれることもありますが、この度、電源ゲームと非電源ゲームのいいところを兼ね備えたハイブリッドなミニチュアゲーム『Golem Arcana(ゴーレム・アルカナ)』が公開されました。先日、開発資金を募集するKickstarterが始まりました。まずはその解説動画を御覧ください。
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まずシステムの説明から。『Golem Arcana』はタブレット/スマートフォン上のアプリとBluetoothで接続されたペン型の専用デバイス「スタイラス」を連動させてを遊ぶという、ちょっと変わったミニチュアゲーム(ミニチュアゲームとはなにかについては、詳しい解説をご覧ください)。
そのままタブレット上で判定をしてもいいし、アナログゲームっぽく、ダイスを振って判定することも可能(簡単に説明しますと、2つの10面体を使うD100で判定するタイプの様子)。ちなみにダイスを振った場合は、そこで出たダイスの目を「スタイラス」とシートを使ってアプリ上に入力するようです。
プレイヤーは、6つの勢力の中から1つを選び、その勢力が使う魔術書の組み合わせに対応する「ゴーレム」を揃えて、対戦を行います。魔術書毎に異なる、独特な雰囲気があるデザインが非常に素敵です。
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実際に遊んでいる様子がこちらの動画。マップや「スタイラス」、アプリの画面などはまだ開発中のものなので、製品版はもっとかっこよくなるそうです。プレイヤーのテンションが低めで声も小さいので、ちょっと聞き取りづらいところがあるかもしれませんが、雰囲気はつかめます。
ゲームとしては、ミニチュアゲームのちょっと複雑なところを機械に計算させて負担を軽くしつつも、実体のミニチュアを並べて、テーブルを囲んで対戦するという楽しさは失われていないのがいい感じですよね。 以前、ボードゲームデザイナーのライナー・クニツィアさんにインタビューした時に、「(今後のボードゲームは)電子機器と繋がりをもつということになると思います」と語ってくれていましたが、このゲームはまさにその時に語られていたものに近いのかも。
ちなみに、現在遊ばれているミニチュアゲームで使うミニチュアの多くは未塗装で販売されていますが、今作のミニチュアは塗装済み。自分で組み立てて好きな色で塗ったミニチュアを使って対戦するというのも、ミニチュアゲームの魅力ですが、遊ぶまでの手軽さを優先して塗装済みでの販売となった模様(Kickstarterでは未塗装版も手に入れられるので、塗装したい方はそちらをどうぞ)。
このゲームをデザイナーは、TRPGの『シャドウラン』、『バトルテック(後にメックウォリアーとしても知られることになるシリーズ)』やミニチュアゲームの『Heroclix』、『Mage Knight』を世に送り出したジョーダン・ワイズマンさん。今作は自身の会社であるHarebrained Schemesが開発・販売を行っています。
Harebrained Schemesは、昨年Kickstarterで資金を集めた「シャドウラン」のPCゲーム版『Shadowrun Returns』で大きな成功を収めたばかり。同作はアナログゲーム版のファン心をくすぐる素敵なゲームだっただけに、今回の『Golem Arcana』は非常に楽しみです。『Golem Arcana』はKickstarterページで資金募集中。ミニチュアやスタイラスなどゲームに必要な物が揃う2プレイ用の基本セットは65ドル以上(約6500円)+送料の投資で入手可能。より大きい投資でいろいろな特典がついてくるようです。目標額まではまだまだ達していないので、気になる方は投資法マニュアルを参考に投資してみてはいかがでしょうか!
Golem Arcana[Kickstarter]
(傭兵ペンギン)
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