アメコミヒーロー「スーパーマン」の誕生秘話を描く映画『マン・オブ・スティール』。今回は、本作の監督であり、『300』、『ウォッチメン』などの作品でもお馴染みの、ザック・スナイダー監督にインタビューしてまいりました。
『マン・オブ・スティール』のハイスピードな戦闘シーンはいかにして生まれたのかを語っていただきましたよ!
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――今作では、超ハイスピードなアクションが描かれていますが、どのような工程でアクションシーンを考えられたのでしょうか?
ザック・スナイダー:今作はスーパーマンということもあって、戦闘シーンは地理的に広い範囲を舞台にしました。さらに、できる限りリアルに撮りたかったんです。もちろん、それは幻想の中での様式化されたリアルさなんですけどね。
例えば、終盤のアクションシーンは「バーでの喧嘩」を基に作り上げました。(終盤のシーンでは)まず、アクションコーディネーターとスタントマンに「バーでの喧嘩」の振付を作ってもらい、そこから、その振付を地理的に不可能なスケールへ広げていったんです。
ゾッド将軍が目からビームを発してスーパーマンを攻撃するシーンがありますが、あれは元はイスでの攻撃だったんです。2階への移動は宇宙への移動となり、2階から落ちるのは衛星から落ちるシーンになりました。
我々はイスやテーブルのように、実際にあるものを使って、アクションシーンを生み出していったんです。最初からあそこまで大きなスケールで考えるのは無理でしたからね。
『マン・オブ・スティール』でのものがぶっ壊れまくるハイスピードな超人対決は、地上だけでは終わらない、とんでもないスケールで展開されますが、実は一度、人間サイズで考えてから生み出されていたんですね!
今作はリアル且つ超人らしい戦闘が描かれる一方で、『300』や『ウォッチメン』、『エンジェル・ウォーズ』などで観客を魅了したスローモーションが使われていませんでした。というわけで、監督のファンとして、こんな質問もしてみました。
――監督の作品でお馴染みのスローモーションを今作で使わなかったのはなぜですか? ちょっとだけスローモーションが恋しくなったのですが......。
ザック・スナイダー:自分をちょっと抑える必要があったんです。もちろんスローモーションを使うこともできたんですが、今回はリアルなスーパーマンを描くという挑戦があったので、あえて控えました。気持はわかります......僕も少し恋しいから(笑)。
確かに、『マン・オブ・スティール』は超ハイスピードな戦闘をハイスピードなまま描くことで、超人同士の対決であることを強調していて、そこが素晴らしいので、あえてスローモーションを使わないのは、抜群の効果があったと思います。
そして、監督はスローモーションが恋しいとも仰っていたので、別の作品ではまた美しいスローモーションが見られそうです。今後も監督の作品が楽しみ...!
『マン・オブ・スティール』は8月30日(金)新宿ピカデリー他にて全国ロードショー。3D/2D字幕/吹替え同時公開。ザック・スナイダー監督が魅せる、リアルな超人バトルを大きなスクリーンでお楽しみください!
配給:ワーナー・ブラザース映画
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(傭兵ペンギン)
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