先日来日し、お台場や秋葉原を満喫する姿がテレビ放送されたことが大きな話題となった「俺達のトトロ」こと、ギレルモ・デル・トロ監督。その放送内でも見せていた、監督のアイデアノートが一部公開されていたので、今回はそちらをご紹介します。
【大きな画像や動画はこちら】
今回紹介するノートは、先日のインタビューでも見せてくれたもの。表紙のところどころが擦れていたり、かなり使い込まれていることが伝わってきました。以下はその中身。
まずは、デル・トロ監督の初期の名作2本から。羊皮紙のような色の紙に茶色いペンで書かれているので、中世風ファンタジー世界に登場する図鑑のような雰囲気です。監督のイラストと細かな説明がびっしり書き込まれています。そしてなにより、映画への情熱が溢れ出ている!
頭に大聖堂がついてるクリーチャーなど、素敵なイラストが続々。途中にある黒いスーツのコンセプトアートは、なんとなく『パシフィック・リム』に出てくるロシアのパイロットたちが着ていたスーツに似ています。
デル・トロ風味が炸裂していたダーク・ファンタジー。劇中で凄まじい存在感を出していた「マンドラコラ」がかわいいです。
劇中に登場する怪獣のコンセプト(「ライジュウ」っぽい)の下の文字は、「Kaiju Cutie(怪獣の可愛い子ちゃん?)」という言葉に読み取れます。確かに、ちょっとクジラのような雰囲気で可愛いですね。闇市で売るために怪獣を解体する男のコンセプトは、劇中に登場する奴らよりもディストピアものっぽくて素敵!
そして、残念ながら製作が止まっているH・P・ラヴクラフトの小説を原作とする映画『狂気山脈』のイラスト。謎めいた人物画やおどろおどろしいクリーチャーも描かれています。
ちなみに、これらのページの一部は、10月29日に海外発売予定の本『Guillermo del Toro Cabinet of Curiosities』に収録予定。デル・トロ監督のファンとしては確実に入手しておきたい所です。
また、現在発売中の『パシフィック・リム ビジュアルガイド』にも、デル・トロ監督のアイデア手帳のページの一部が収録されています。限定3000部ということもあり、現在かなり入手が困難になっているようなので、見つけたら是非購入を。
Guillermo del Toro's Sketchbook[imgur via io9]
(傭兵ペンギン)
関連記事