1990年にマテル社から発売されたファミコンの周辺機器「パワーグローブ」は、テレビにセンサを付け、グローブ型コントローラーでゲームをプレイするという、画期的なコントローラーでした。爆発的ヒットが期待されたこの商品ですが、残念なことに時代を先取りしすぎた上に、周辺機器にも関わらず1万9800円という高価な商品だった為、一般にはあまり受け入れられず、しまいには価値のないギミックと批判されることに......。
しかし、「パワーグローブ」は一部の熱狂的なファンによって、別のアプローチの場を得たのです。今回は、3人のパワーグローブファンが作った「パワーグローブ」のドキュメンタリー、その名も『The Power of Glove』を紹介したいと思います。
それでは、以下から動画と詳細をどうぞご覧ください。
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パワーグローブは、コンセプトがセンセーショナルだった為、発売当時の盛り上がりは相当なものだったことが、『The Power of Glove』の冒頭映像から分かります。「クリスマスプレゼントにはパワーグローブ!」というアナウンサーらしき人の声や、「これはハイテクを駆使した玩具です」という技術者のコメントから、期待値が高かったことも伺えます。
しかし、残念ながらパワーグローブはコントローラーとしては成功しませんでした。ところが、時を経て、アートや音楽、ビデオやハッキングといった本来の使い方とは違う形で蘇ったのです。「パワーグローブ」は他の周辺機器とは違い、単なる「価値のないギミック」ではありませんでした。
パワーグローブの魅力と、その魅力に取り付かれた人たちを余す所無く紹介する『The Power of Glove』は、パワーグローブの開発に携わったエンジニアや、「バカっぽく見えると同時にクールなんです」とパワーグローブを音楽ツールにしたミュージシャンのサイド・ブレインさん、他にもパワーグローブの熱狂的ファンであるイザイア・「トライフォース」・ジョンソンさん等のインタビューで構成されています。
『The Power of Glove』に関する詳しい情報は、公式サイトへどうぞ。質問、要望等も受け付けているようなので、是非のぞいてみてください。
[via Kotaku]
(中川真知子)
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