「SAN値」(正気度)という言葉の元ネタである、クトゥルフ神話の世界をテーマにしたホラー・テーブルトークRPG(TRPG)『クトゥルフの呼び声』。その第7版が発表され、Kickstarterで資金募集が開始されました。
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TRPG『クトゥルフの呼び声(Call of Cthulhu)』は1981年に発売されて以来、版を変えながら世界中で遊ばれているゲームで、日本では1986年に2版(+3版)が『クトゥルフの呼び声』、2004年に6版が『クトゥルフ神話TRPG』というタイトルで日本語版が発売されています。
非常に簡単に説明すると、各プレイヤーが「クトゥルフ神話」の宇宙的恐怖を調査する人間を演じ、奇妙な事件を追ったり、謎の遺跡に潜ったりするなどして、名伏しがたい恐怖を目撃し、正気度を減らしつつも、なんとか生きて帰る事を目的とする(事が多い)ゲームです。
とはいえTRPGなので、全てプレイヤーとマスター、そしてダイス目次第。私が以前6版で遊んだ時は、1920年代(クトゥルフ小説の多くが出版された時代)を舞台に、ギャング構成員のキャラで遊んだのですが、怪しい屋敷の床から血がにじみ出てきても恐怖を感じず(判定に成功したから)、ポルターガイスト的な何かで飛んできたベッドも回避(判定に成功したから)。
さらに、何らかの恐ろしい力で押さえつけられたドアもパーティー皆の筋力でこじ開け(判定に成功したから)、最後に出てきたミイラ的な化け物も動き出す前にトンプソン(マシンガン)やらハンドガンやらで射殺してしまい、本来はホラーTRPGなんですが、フィルム・ノワールというか、非常に80年代アクションめいた名伏し難い肉密度のセッションを繰り広げた楽しい思い出が蘇ってきます。
そんな(?)『クトゥルフの呼び声』の7版が発表され、Kickstarterで資金の募集が始まりました。
7版では、6版のスキルロールやアイディアロールなどに変更が加えられ、チェイス(追跡)という新システムが登場。モンスターと探索者(プレイヤーキャラクター)の追跡劇を展開できるようになるとのこと。設定する時代によっては、襲いかかるモンスターから車で逃げるなんていうこともできるようです。
戦闘システムにも変更があり、全ての判定が対抗ロールで行われ、処理が早くなり、さらに、プレイヤーが戦闘時にとれる行動の種類が増えるとのこと。というわけで、深きものどもにタックルして、そこから関節技を決めたり、馬乗りになって殴ったりなんていうマッチョ・アクションもとれるようになるのかな......!(多分違う)
また、7版は全てのゲームシステムが書かれた基本ルールブック「Keeper's Core Rulebook」に加え、基本ルールブックからキャラクター作成のルール部分を抜き出し、そこにキャラ作成時のオプションなどを追加したプレイヤー向けのルールブック「Player's Handbook」も発売されるとのこと。「Player's Handbook」は必須で無いようですが、とりあえず1冊あったほうが、より楽しめそうですね。
今回の資金募集では、15ドル以上投資するとPDF版の「Keeper's Core Rulebook」が報酬として貰え、30ドル以上の投資で「Player's Handbook」のPDF版も両方もらえ、1000ドル以上(+送料)の投資で、両方のルールブックの印刷版とPDF版が両方もらえるなるなど、投資額に応じて様々な報酬が用意されています(すべて英語版です)。
投資はあと数日で募集が終了してしまうので(あくまで投資なのでリスクは自己責任で)、興味のある方お早めに!
Call of Cthulhu 7th Edition[Kickstarter]
(傭兵ペンギン)
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