イェーガーの原点は「鉄人28号」？ デル・トロ監督がロボットのデザインを語る『パシフィック・リム』新メイキング映像

「俺達のトトロ」ギレルモ・デル・トロ監督のロボットvs怪獣映画『パシフィック・リム』の新たなメイキング映像が公開されました。今回の映像では、劇中に登場する対怪獣ロボット「イェーガー」のデザインの過程が明らかになっています。

今回も映像の一部を翻訳し、ご紹介します。
　

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デル・トロ監督「私はアニメに影響を受けました。特に、若い頃に見たアニメ『鉄人28号』に。」

デル・トロ監督「そして私はアニメに詳しく、アニメを愛するデザイナーを集めました。彼らには『引用について議論するのはよそう』とだけ指示しました。我々は『パシフィック・リム』の世界にだけ存在する独自のロボットを作り出す必要があったのです。」

デル・トロ監督「まず最初に、ロボットのシルエットだけを40～50くらい作りました。そして、そのシルエットを見て、これはいいね、これもいいねと選んでいき、そこからシルエットを元にロボットを作って行きました。」

ヘザー・ダークセン「『チェルノ・アルファ』はまるで戦車のようで、驚くほどパワフルよ。」

イドリス・エルバ「中国のイェーガーは、三つ子が操作してるんだ。」

チャーリー・ハナム「1つのイェーガーを3人で操作してるのは、見ていてワクワクするよ。」

ロブ・カジンスキー「『ストライカー・エウレカ』はマーク5のイェーガーで、彼女は最も素早く、流れるように動くイェーガーなんだ。」

イドリス・エルバ「『ジプシー・デンジャー』は特別なイェーガーなんだ。英雄的なイェーガーさ。」

デル・トロ監督「『ジプシー・デンジャー』には昔ながらのガンマンのような雰囲気を持たせました。大きなカウボーイの要素を与えたのです。」

デル・トロ監督「タンカーのような荘厳さも与えたかった。沢山の装甲が平面を作り出し、その隙間からは、内部のピストンやギアやレバーなどの機械が動くのが見えます。」

デル・トロ監督「我々は、10歳くらいの頃の自分たちが夢中になれるメカをデザインしたかったのです。」

デル・トロ監督「イェーガーをデザインする上で、他の作品からの引用はしたくありませんでした。他のアニメや映画に登場するメカに見えるものではなく、独特のものにしたかったのです。」

イェーガーは日本のロボットの雰囲気はあるけど、監督の言うとおり、どれとも似ていない独自のデザインになっていると思います。本当にかっこいい！　動画の途中に大きなフィギュアが登場していましたが、あれは販売してくれないのかなぁ......。（きっと置き場に困るけど）全部揃えて並べてみたい。

ちなみに、デル・トロ監督は「鉄人28号」に影響を受けたと語っていましたが、共にこの作品を作り上げた脚本のトラビス・ビーチャムさんは、先日発売されたコミック版の前書きの中で、「ビッグオー」と「ゴライオン」の名前を挙げています。

私は先日、16分のフッテージ映像の上映会に参加してきたのですが、男の子の夢が爆裂していて、パソコンのモニターで予告編を観た時に持ったイメージをはるかに凌駕する凄まじい迫力の映像の連続でした。できることなら、10回は観たかったです！

その内の半分くらいが「イェーガー」のチームが怪獣とハードにぶん殴り合うシーンでした。ちなみに、怪獣との最初の戦闘だけでも25分超の格闘戦が繰り広げられるとのこと（街への被害を考慮し、飛び道具はあまり使わない設定）。これはもう、絶対に劇場で見るべき映画ですよ！

さらに映像ではロケットパンチのかっこいい技名が明らかになったり、新怪獣が登場したり、イェーガーが某アニメよろしくアレしたり（詳しくは本編を観て確認してね）と新情報も山盛りでした。怪獣の登場シーンのBGMもかなりゴジラ風でよかったなぁ。

映画『パシフィック・リム』は8月9日公開。

Pacific Rim - "Jaegers: Mech Warriors" Featurette［YouTube］

（傭兵ペンギン）

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