早いもので、今年も本日が最後ですね。振り返ってみると、2012年もたくさんのゲームが発売されました。
ところで年末年始といえば、夏休みやゴールデンウィークと並んでまとまったゲームプレイの時間が取れる時期でもあります。そこでこのコラムでは、冬休み中のプレイにオススメな2012年ゲーム5作品をご紹介します。
■ 3DS『CRIMSON SHROUD(クリムゾンシュラウド)』 / レベルファイブ / 価格800円で配信中
レベルファイブ が発売しているゲームソフト『GUILD01』収録タイトルの中から、ダウンロードソフトとして単品で配信された「テーブルトークRPG」風RPG。
このゲームの魅力は何といっても、ゲームクリエイターの松野泰己さんによる壮大なシナリオと、ロールプレイの原点の魅力が詰まったゲームシステムだと思います。松野さんが手がけるRPGに共通した「壮大な物語の1ピースを切り抜いてプレイヤーに体験させる」という手法は本作でも健在で、シナリオ自体のボリュームは少なめなものの、クリア後にはそれを感じさせない満足感がありました。
ゲームシステムはテーブルトークRPGやゲームブックをイメージさせるようなデザインになっており、グラフィックと合わせて全体的にアナログRPG的な雰囲気を漂わせています。また、サウンドクリエイターの崎元仁さんによるBGMは、相変わらず松野さんの描く世界観にピッタリ。ベイシスケイプからサウンドトラックが発売されているので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
■ 3DS『カルドセプト』 / 任天堂 / 価格4800円で発売中
4人まで対戦可能な「カードゲーム+ボードゲーム」、『カルドセプト』シリーズの最新作。
基本的には『カルドセプト セカンド エキスパンション』をベースにしているものの、ゲームバランスやカードのセレクトに関しては再調整されており、まさに集大成というべき内容となっています。
シリーズのファンとして本作をプレイして感じたのは、やはり『カルドセプト』と3DSというハードとの相性の良さです。2画面を活かした場の確認機能やキビキビとした動作は、本作をプレイするうえでこれ以上ないほどのメリットをプレイヤーに与えていると思います。
対戦ツールとして考えた場合、プレイヤーをこれ程まで長く楽しませてくれるゲームも珍しいのではないでしょうか。携帯ゲーム機ということで、有志セプターによって対戦会やオフ会が積極的に開催されている点も興味深いです。
より詳細なレビューは、以下でご覧ください。
ついに発売! ニンテンドー3DS『カルドセプト』は全国のセプターへ向けた任天堂からの招待状
■ iOS『アサシンクリード リコレクション』 / ユービーアイソフト / 基本プレイ無料で配信中
ユービーアイソフトのアクションゲーム『アサシン クリード』を題材にした、トレーディングカードゲーム(TCG)。
今年の前半はかなりのTCG時間を、このゲームのカード集めに時間を費やしたと思います。iOSでは多くのカードゲームが配信されていますが、本作はその中でも最も戦略性が高い作品のひとつじゃないでしょうか。
12月現在では無料で配信されているアプリですが、元々は有料アプリとしてデザインされていたこともあって無理に課金しなくても十分に楽しめるのが嬉しいところです。
より詳細なレビューは、以下でご覧ください。
ついにiPhone版が配信! 見逃すには惜しい傑作TCG『アサシン クリード リコレクション』
■ iOS『ダライアスバースト セカンドプロローグ』 / タイトー / 価格1200円で配信中
2009年にPSPで発売されたシューティングゲーム『ダライアスバースト』をベースに多くの追加要素を加えた、『ダライアス』シリーズ最新作。
このゲームをプレイして驚いたのは、何より「本気のダライアス」だったことですね。これまで自分が持っていた、「スマートフォンのゲームって、大体こんな感じ」という概念を見事に打ち砕いてくれました。
個人的な基準で申し訳ないですが、プラットフォームの期待値を上げてくれたという意味での感動は、初代プレステの『レイストーム』をプレイした時以来かもしれません。タッチパネルによる操作もよく工夫されていて、良好なプレイ感覚だと思います。スマートフォンでも妥協のないシューティングゲームを作り上げたタイトー開発チームに対して、拍手を送りたいです。
より詳細なレビューは、以下でご覧ください。
ヘッドフォンの準備はOK? iOS版『ダライアスバースト セカンドプロローグ』本日配信開始!
■ Xbox 360『Sine Mora(シネモラ)』 / マイクロソフト / 価格1200マイクロソフトポイントで配信中
デジタル・リアリティ社と株式会社グラスホッパー・マニファクチュアの共同開発による、ディーゼルパンク・シューティング。
時間操作の概念やスチームパンクに基いた硬派で奥深い世界観、そして一貫した美意識のもとで統一されたアートワークとサウンドなど、オリジナルタイトルのシューティングとしては異例ともいえる完成度の高さに驚嘆しました。ゲームモードも「ストーリー」「アーケード」「スコアアタック」と豊富に用意されており、ストーリークリア後も何度でも楽しむことができます。
もっと多くのゲーマーに評価されて欲しい作品ですが、本作の発売後に海外ゲームメディア「Edge」で公開されたサウンドディレクター山岡晃さんのインタビューの内容も、非常に印象的でした。
より詳細なレビューは、以下でご覧ください。
久しぶりにコントローラー投げた! グラスホッパーの新作STG『SineMora(シネモラ)』は往年シューターへの挑戦的な「死にゲー」
■ まとめ
好きなゲームをつらつらと紹介させて頂きましたが、どの作品もお手頃な価格で、冬休み中のプレイにもストーリークリア程度ならちょうど良いボリュームだと思います。ひとつでもお手に取って頂き、ゲームライフの充実に役立てば幸いです。それではKotaku JAPAN読者のみなさま、良いお年を!
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[CRIMSON SHROUD(クリムゾンシュラウド)]
クリムゾンシュラウド オリジナル・サウンドトラック[Basiscape]
[カルドセプト スペシャルサイト]
Assassin's Creed Recollection[itunes]
[TOUCH!PLAY!TAITO DARIUS]
[Sine Mora公式サイト]
(ロココ試作型)
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