クリスマスプレゼントでも、今年一年がんばったご褒美でも、新年にかける意気込みを具現化でもいいんです。
ここで紹介する3製品はいわば幸福のアイテム。ゲームに映画、ニコ動に音楽をより深く楽しめるようになる開運グッズです。
様々なコンテンツをよりディープに味わいたい方はぜひどうぞ!
■3Dヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T2」■
深く沈みこむ黒の表現! コントラスト感がいいねえ!
パーソナルな3Dヘッドマウントディスプレイとして人気だった「HMZ-T1」をブラッシュアップ。フィッティングの自由度が高まり、外付けヘッドフォンも使えるようになった「HMZ-T2」からまずはプッシュしましょう。
目を覆う形のヘッドマウントディスプレイゆえに、映像以外の視覚情報をシャットアウトしてくれます。「20m先に750インチの画面がある」というキャッチコピーに関しては頷けないところがありますが(画角が狭いために、PC用の23インチディスプレイのほうが大きく見える)、この没入感はテレビやディスプレイでは得られないもの。
プロジェクターであれば画角を広くした位置からの視聴ができますが、コストパフォーマンス面で「HMZ-T2」のほうがいい感じ。少なくとも一人で見るときは、いちいちプロジェクターのセッティングをしなくていい分、グッドです。
ソファ、寝椅子、こたつ&ビーズクッションなどの、リラックスしたポジションがとれる環境で大活躍するのもポイントです。逆にあぐら座りやnotリクライニングなダイニングチェア等で使うのはオススメできません。
軽量になったとはいえまだまだ重いんですよね。セッティングの幅は広がりましたし、フィット感も高まりましたが、頭を動かすとズレやすい。またメガネ男子・メガネ女子においては、メガネフレームを顔に押しつけるぐらいにまでキツキツにヘッドバンドを締めないとズレがちです。
そこで、背中や頭を支えてくれる椅子などを使うとパーフェクト。ヘッドバンドをゆるめてもピントを維持したまま視聴できます。身体への負担も抑えられるから、映画1本分でもストレスを感じずに見続けられます。
この状態で見るYouTubeやニコニコ動画がほんとよくてですね...。仕事から帰ってからのリラックスタイムが充実すること確実です。
「HMZ-T2」には「MDR-EX300SL」相当のグレードのイヤフォンが付属しますが、できる限り低音を無理なく鳴らせるオーバーヘッドタイプのヘッドフォンを使いたいところです。映画を見る&FPSをプレイしたときのダイナミック感に大きな差がでますよ。
参考までに、このMDR-XB1000やQ701のような大型機でも問題なく装着できました。
ソニー 3D対応ヘッドマウントディスプレイ "Personal 3D Viewer"SONY HMZ-T2
■ハイエンドオーディオプレーヤー「HDP-R10」■
今年のモノ系トピックスの1つが、FLACなどのファイルをポータブルで再生できるプレーヤーのブーム。アップルロスレスや、普通のWAVファイルよりいい音を持ち歩くという楽しみ方が広まりつつある証拠と言えるでしょう。
「HDP-R10」はそんなハイレゾ音源に対応したオーディオプレーヤーです。
Androidベース、でもGoogle Playにはアクセスできないという漢なプレーヤーというところにも注目。他の再生アプリを使うとノイズが目立ちやすいし、ネットワークの設定をするとGoogle Playがバックグラウンドで通信を行う(その際のノイズも聴こえてくるほどの高解像さ)ために、「専用機として使って!」とのお達しが。
肝心のサウンドですが、iPhoneやiPod、ウォークマンXやZとは比べものになりません。別次元のトーンです。
他のハイエンドオーディオプレーヤーと比べると厚みのある音を鳴らしてくれます。ゆえにMP3やAACなどの圧縮音源ファイルであっても、データをすみずみまで解像しつつ、音圧を加えてくれます。
他製品は理路整然としたモニター調のサウンドで、圧縮音源を再生すると音の荒さを如実に描いちゃうんですよね。iPodなどが普通のシューズとしたら、「HDP-R10」はバッシュ、他のハイエンドオーディオプレーヤーはスパイクシューズといったところでしょうか。特定の用途においてはとんでもないパフォーマンスを見せつけてくれますが、比較的オールマイティに使えるという意味で僕は「HDP-R10」を推します。
左からiPhone5、「HDP-R10」、iPhone4s+Go-Dap Unit4.0(DDC)+D12 Hj(DACアンプ)を並べたところ。「HDP-R10」は厚みが27.5mmで重量260gゆえに大きく重いと言われがちですが、外部アンプなどでカスタマイズしたモノと比べるとすっきりとしています。
実際に持ち歩いてますけど、苦に思ったことはないですね。iPhone4s+Go-Dap Unit4.0+D12 Hjの時と比べたら足取り軽すぎです。
2万円以上のヘッドフォン、イヤフォンを使っている人は、一度だまされたと思って視聴してみて! ハードウェアとしての作りには甘さが見えますし、GUIの作り込みもまだまだとは思いますが、それらのウィークポイントを軽く凌駕する音ですよ!
iBasso Audio Reference High Definition ポータブル ミュージックプレーヤー HDP-R10
■密閉型ヘッドフォン「MDR-1R」■
ヘッドフォンの駆動力が低いiPodやウォークマン単体でもいい音が楽しめるように...という視点で作られたヘッドフォンですって。型番から想像するに、新たな標準機(リファレンス機)としての役目を持たされているのでしょうか。
中低域にパワーが集まっているバランスで、高域はややおとなしめ。そのため、圧縮率の高い音源でもノイズ感が少なく、スムースな音が楽しめます。
FLACファイルを入れた「HDP-R10」でドライブすると、ドラムの音圧感が目覚めます。ボーカルの存在力も高くなってきた。ポップスやエレクトロニカとの相性は非常に高し。
いい! ヘッドバンドのストレッチ部分やスイーベル部分など、可動部の動きがスムースで、頭部にやさしく、でもしっかりとフィットします。低反発素材を使ったイヤーパッドも技あり。耳を巻き込むようにして内側が傾いていくので隙間ができません。つまり音漏れも少ない。
うーん、この装着感の高さはちょっと感動モノですね。
高級感のあるルックスもポイントの1つでしょうか。1グレード上の海外製品と並べても遜色ありません。
複数台のヘッドフォンを再生するジャンルによって使い分けているスノッブさんには刺さらないかもしれません。しかし初めての高級ヘッドフォンとしてはオススメです。オールジャンルで使えるいいヘッドフォンを1台買いたい...という願いを叶えてくれる1台ですよ。
(武者良太)
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