マジでリアルとヴァーチャルの境界線がなくなってきました。
今回ご覧いただきますのは、テレビゲームのクオリティーで作られたフルCG動画。登場人物がライフルを構え、野生の動物や覆面の強盗を静かに、そして冷静に撃ち抜く様子が映し出されています。
コレは新しいFPSゲームのお知らせなのだろうと思いきや......!? なんと、170万円もするLinux内蔵の自動照準機能付きライフルのコマーシャルだったのです。
コレはゲーマー層を取り込もうとしているのか、はたまた製作者がゲーマーなのか、それとも、フルCGの方が商品を表現しやすかったのか、理由はイロイロ考えられますが、以下の必見動画で是非チェックしてみてください。どうぞ。
【大きな画像や動画はこちら】
このライフルは、PGF(Precision Guided Firearm)と名付けられた、TrackingPoint社の商品で実際に存在するんです。
CMを見る限り、スコープ内に表示されるグラフィックインターフェイスもゲームのソレっぽいですし、あたかもSFの世界にでも登場する高性能ライフルのようなデザインです。ホントにゲーム感覚でマジモンのスナイパーになれますね。
画像もいくつかご用意しましたので、ギャラリーでジックリどうぞ。
iPadを使って、覗いているスコープの映像が確認できたりと、タブレット端末との連携もバッチリとは......ライフルなのにかなりイマドキのハイテク・ガジェットですよね。
実はコレ、中にLinuxで動くコンピューターが内蔵されており、標的をマークしたあとに距離や標的の動き、風速などを瞬時に計算し、撃った弾丸が命中するのかどうかを判定してくれるという、優秀なアシスト機能が付いているんです。
確かに、もし実写でクーガーや強盗を狙撃するCMであれば、人道的に問題になりそうですが、CGであれば問題なさそうな......。ウマい逃げ道のような気もします。これからも、道徳観に反する表現はCGで......ってなっちゃったりするのでしょうか? ソレはソレでちょっと恐ろしい世の中になってしまいそうな気もしますね。
とは言え、デモンストレーション・ビデオで実写の動画もあり、荒野を駆けるイノシシなどを狙撃している映像なんかもあります。それがコチラ。
PGFのウェブサイトでは、マニュアルもテレビゲームのソレっぽく書かれています。それにカッコいいアイコンがたくさん並ぶページにあるTTX(Tag Track Xact)と呼ばれる標的のトラッキング・システムも、FPSゲームのような動画で紹介されていたりするホドなんです。
メチャメチャ未来を感じるこのライフル。ムダな殺生はしたくはありませんが、ちょっとリアルにヴァーチャルな『ダックハント』をしてみたいかも......?
[via Geekologie via Kotaku]
(岡本玄介)
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