クリスマスが近くなると街中で聞こえて来るお馴染みの「赤鼻のトナカイ」。でも、この「赤鼻のトナカイ」って、どうして赤鼻なんでしょうか? こんな疑問を解明すべく、「人が笑う馬鹿げた事を真面目に調べ、考えてもらう」をモットーとするImprobable Researchサイトが調査に乗り出したようです。
それでは、以下から詳細をどうぞ。
クリスマスのおとぎ話や「赤鼻のトナカイ」に登場する「赤鼻」は、私たちに幾つかのセオリーを考えさせます。例えば、1)風邪 2)アルコールによる酔い 3)鼻孔の感染症等があげられますが、未だ、赤鼻のトナカイの科学的証拠はありません。
しかし、私たちは研究の初期段階で、トナカイが鼻の熱交換器を使う事によって、呼吸に関する熱の消費を制限することが出来るということを示す手がかりを発見しました。
毛細血管と動脈と静脈の吻合部を通って鼻の熱交換器の規制をする血管の基を明らかにしたこの研究は、我々にSidestream Dark-Fieldイメージングを使って、動物園で飼育されているトナカイの鼻の粘膜微小血管の流れを調査させるきっかけになりました。
我々は、鼻の粘膜にヘアピンの形をした「ラジエーターのような」小さい血管があることを見つけました。それは、鼻呼吸する間に北極の凍てつく空気を温めたり冷ましたりする役割を担っているようでした。これが赤鼻のトナカイの新しい解説を導くと考えています。
重い荷物を持ったサンタクロースを乗せたソリを引いて空を駆け巡るという極めて特殊な肉体的負担は、脳と体全体に高熱を出させ、結果的に、車のラジエーターがオーバーヒートするように、鼻の冷却メカニズムに過度な負担をかけることになります。つまり、赤鼻のトナカイは、ソリを引っ張っている時、鼻の粘膜の熱で苦しんでいるということになるのです。
熱で苦しんでいるなんて可哀想になってきますね。ただ、歌によるとソリを引いていない時でも赤鼻っぽいのですが、それはどういうことなんでしょうか。
トップ画像 via Wikimedia Commons
[via io9]
(中川真知子)
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