去年、ミズーリ州から上院選に出馬していたトッド・エイキン氏の「まともなレイプであれば、女性の体は拒絶反応を起こす(ため妊娠しない)。」という全レイプ被害女性の傷口をえぐる配慮の無い発言を痛烈に批判するピンボールマシンがフランスで登場しました。
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2012年8月、上院議員に出馬していたエイキン氏は、クレア・マカスキル上院議員をリードしていました。しかし、中絶に反対意見を持っている同氏は、セントルイスで行われたテレビのインタビューで、以下の発言をしたことにより物議を醸し、自らの支持率を危ぶませることになります。
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医者から聞いたところによると、「まともなレイプ」であれば、女性の体はあらゆるものを拒絶する力があるために、妊娠しないそうだ。レイプ犯は罰せられるべきだと思うが、罪の無い胎児は中絶されるべきでは無い。
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民主党だけでなく、共和党内からも批判が相次いだこの発言に対し、エイキン氏は謝罪と訂正を行いましたが、中絶に対する反対意思は変わらないと強固な態度を示しました。また共和党は、エイキン氏に上院への出馬を辞退するように説得しましたが応じず。最終的に、対立候補のクレア・マカスキル上院議員が54パーセントを獲得し、エイキン氏は落選したのです。
この出来事にインスパイアを受けたのが、フランスのアーティストであるマリー・ブッソンさん。彼女は、『La Femme Flipper ... en Reponse a Tod Akin』という女性の足の間にピストンを付け、子宮部分に入り込もうとするピンボールをブロックしてくれるピンボールマシンを作ったのです。
トッド・エイキン氏が言うことが本当であれば、無理矢理入り込もうとするボールを全て排除してくれるはず。トッド氏には、このピンボールをプレイし、己の発言が間違いであったことを知ってほしいところです。
それにしても、このピンボール、コンセプトがコンセプトなだけに、遊ぶのに躊躇してしまいそうと感じるのは訳者だけでしょうか...。
Todd Akin's "Legitimate Rape" Quote Has Inspired a Pinball Game In France (PHOTOS)[Riverfront Times via Kotaku]
(中川真知子)
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