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最高にクール&クレイジーだぜ! SFをテーマにしたバンド/ミュージシャン11選

2013/05/28 23:06 投稿

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SF ダフト・パンク バンド ロック


もうヤツらそのものがSFなんだ! 

ワタシたちが空想科学的な小説や映画、ゲームが大好きなのと同じように、音楽界にもSFが大好きなミュージシャン達がいます

そして、中にはその好きさ加減を相当量こじらせ、自分たちの奏でる音楽でSFを表現しているバンド/グループもいるのです。例えば、トップ画像のダフト・パンクは映画『トロン:レガシー』でも楽曲を担当し、挙げ句の果てにはカメオ出演までしていたりと、存在そのものが空想科学ですよネ。

今回は、そんなバンドを選りすぐり、11に絞ってご紹介します。さっそく以下で、ミュージック・スタート!
 


【大きな画像や動画はこちら】

 
1:マン・オア・アストロマン?


SFとはちょっと掛け離れていそうなジャンルですが、サーフ・ロック・バンドの「Man or Astro-Man?」は、アラバマ州出身で90年代初頭から活動しています。

ミュージック・ビデオを拝見していますと、『TRON』っぽいセットの中で、ちょっとしたデジタル・サウンドなども交えてノリノリな曲が展開されていますね。

ウィキペディアによりますと、1960年代のサーフ・サウンドと70~80年代のニュー・ウェィヴ、パンク・サウンドを巧く取り込み、時にはテルミンテスラ・コイルなども操る、SFをテーマとしたバンドなんですって。

ステージ・パフォーマンスでは、古いSF映画の映像を流すなど、とにかく古き良き時代の空想科学をバンドの核としているようです。新アルバムもリリースされるようですので、このビデオがお気に召したアナタは是非ともチェックしてみて下さい。


2:ダフト・パンク


泣く子も黙る、フレンチ・エレクトロニカのマスクメン2人組。メンバーはギ=マニュエル・ド・オメン=クリストさんとトーマ・バンガルテルさんですが、1999年9月9日の午前9時09分に、スタジオで起こったコンピューターのバグで機材が爆発し、それに巻き込まれたためにサイボーグ化したという......カレらミュージシャンの存在そのものがSFになっています。

2001年にリリースした、2枚目のアルバム『ディスカバリー(Discovery)』では、日本が誇るSF漫画家・松本零士さんによるアニメ・クリップが話題を呼び、ついにはそのアニメが『インターステラ5555:THE 5TORY OF THE 5ECRET 5TAR 5YSTEM』というアニメーション・オペラとして全編がまとめられるまでになりました。

SFとアニメ、そして音楽が好きな方なら、必ず一度はチェックしておかなければイケない作品です。ついでに、これにもダフト・パンクのおふたりがカメオ出演していますので、探してみましょう! 


3:グワァー


グロテスクなマスクやアーマーに身を包んだヘヴィ・メタル・バンドの「GWAR」。「地球に迷い込んだ宇宙人。人間を殺し、地球を制覇するのが目的」という物騒なコンセプトで、活動は1984年からと結構ご長寿なグループです。メイクアップではなく、今の概念で言うコスプレで音楽パフォーマンスをしてメジャーになったのは、GWARが元祖なのではないか? とも言われています。

メンバーの名前もユニークで、例えばヴォーカルはオーデラス・ウランガス、ギターはバルサック・ジョーズ・オブ・デス、ベースはビーフ・ケーキといった具合です。

ステージ上では奴隷となった人間や、ヒトラーやマイコーに扮したキャラクターたちも暴れまわるという、火炎や血しぶきを吹きまくりのキワモノ・バンドです。サダム・ア・ゴーゴー!


4:サン・ラ


映画『Space is the Place』からのサン・ラさんが上の動画。はてなキーワードによりますと、カレは「土星からやって来たと公言する、僧侶のようなローブに身を包んだピアニスト/コンポーザー/バンド・リーダーである」と書かれています。天使の種族に属し、1936~1937辺りで瞑想の最中に土星に転送された......というお話。

そこで耳から小さいアンテナの生えた土星人たちから「世界は完全なる混沌に陥るため、大学へ通うのを止めて、音楽を通じて人々に知らせよ......」と教えられた彼は、帰国後(?)それをキッチリ守り、実験的なジャズ、フリー・ジャズで世界を魅了したのです。

そしてサン・ラさんは、偶然ながらもSF映画『スターゲイト』が公開される一年前の1993年に他界......いえ、きっとその魂は土星に還ったのでしょう。


5:ワープ11


セックスと『スタートレック』とロックンロールを愛する、ロックバンドの「Warp 11」。キャプテン・カーク・ミラーが率いるメンバーは、チーフ・エンジニアー、チーフ・サイエンス・オフィサー、コマンダーという面々で、かつてはチーフ・メディカル・オフィサーという役職に就いていた方もいたそうな。

このミュージック・ビデオ『She Make It So』は、夢見るSF好きの少年がホレた女の子が、実はグリーンの肌を持ったエイリアン・ガールだったというお話。最後まで見ていると、いかにもっていう印象を受けます。


6:キッス


あーああーぃ・わな・ろけんろー・おーなーああーい♪ というサビが超有名な、地獄からの使者「KISS」。悪魔やスター・チャイルド、猫のようなメイクをしたカレらは、伝説のハード・ロック・バンドとして現在も君臨しています。

ステージ上での爆炎、血しぶき、レーザー光線、ワイヤーで空を飛ぶアクションなど、エンターテイメント性にも優れているだけでなく、ストレートなロックで甘い恋愛の歌も奏でるバンドです。ちなみにワタシは、ハロウィーンの夜にドジャース・スタジアムでのコンサートに行き、ステージ上に設置された3Dモニター(3Dメガネ着用)から飛び出すKISSの面々に未来を感じたコトを今でも憶えています。

これまで、カレらはその容姿からコミックブック化やアクション・フィギュア化もしていますが、KISSのロゴや顔が描かれた商品は、まさに星の数ほど存在します。古いキャラクター・グッズは、高値で取り引きされるマニア垂涎のコレクターズ・アイテムにもなっているくらい。あ、そうそう、ちなみに素顔で活動していた時期のコトは、もう忘れてくださいネ。


7:ドクター・オクタゴン


元Ultramagnetic MC's(ウルトラマグネティック・エムシーズ)のKool Keith(クール・キース)の別名義が、この「Dr. Octagon」。ラッパーである彼は、曲の中で「地球人よ、ニューヨークとカリフォルニアよ、オレは木星で産まれた」と歌っています。

またしてもウィキペディアに頼ってみますと、ドクター・オクタゴンは黄色い目玉に緑色の肌、そしてピンクと白のアフロ・ヘアーという、かなりキテレツにSFな容姿となっています。

カレはドクター・ドゥームという敵に殺されるも、自分の血を犠牲にして蘇り、社会を抹殺したアルバムを作り、宇宙船に閉じ込めらた挙句、世界を征服するために地球に送り込まれた悪魔のゴリラによってクローンを産み出され、またドクター・ドゥームによって殺された......というブっ飛んだ八角形のお医者さんです。


8:コンプレッサーヘッド


以前の記事でもご紹介しました、ロボット楽団の「Compressorhead」。カレらは、ダフト・パンクのようなロボット化した人間ではなく、元から機械で造られたロボットです。

メンバー全員がロボットで構成されたこのバンドは、プログラムされた楽曲を巧みに演奏します。前回はモーターヘッドの名曲『エース・オブ・スペーズ』をノリノリで演奏していましたが、今回の動画では、AC/DCの名曲『TNT』を演奏している様子がお楽しみいただけます。観ていると、ヘドバンの動きがやけにアンガス・ヤングと重なる気がしてなりません!! 

繰り返しになりますが、メンバーは油圧式の78本指のギタリスト「フィンガース」、クールなベーシスト「ボーンズ」、頭のフリっぷりがイカしてる2本足4本腕ドラマー「スティックボーイ」といった面々。制作されたのは、Kernschrottrobotsさんと、Robocrossのフランク・バーンズさんです。

演奏するジャンルは、おそらくおふたりの趣味なのでしょうが......誰もが知っている超有名なクラシック・ハードロックは、たとえロボットが奏でていても熱いロック魂を感じずにはいられませんよね。

もしもこのバンドを呼びたい場合は、カレらのサイトに書かれているように、3リットルの潤滑油やエンジンオイル、そして3袋のミックス・ナッツが必要なのだそうです。セットアップにも、フォークリフト1台と6袋の精肉などが要求されます。そして最も大事なのは、有能でシラフのオペレイターなんだとか。確かに、シッカリとした意識で操作しないと、自分の頭がコンプレスされちゃいそうですよね。


9:ジ・アクアバッツ


1994年に、カリフォルニア州のオレンジ・カウンティーで結成された「The Aquabats」。サイボーグや悪魔とは、また違ったアプローチのSFテイストを全面に押し出したこのバンドは、メンバー全員がスーパーヒーローの出で立ちです。

しかも、ちょっとレトロでチープなコスチュームとスカ・コアっぽいサーフ・ロックのサウンドが、いかにもアメリカ! いかにもカリフォルニア! ってな軽いノリで親しみやすいです。


10:ピーランダーZ


空想科学と言っても、コチラは日本の特撮スーパー戦隊モノの影響が見受けられる「Peelander-Z」。ニューヨークで結成されたというこのバンドは......お察しの通り、日本人のグループです。

音楽のジャンルも「ジャパニーズ・アクション・コミック・パンク」という、色々と盛り込んだ独自の路線を突っ走っているようで、コテコテの日本語英語でユルいロックを展開しています。メンバーは、ピーランダー・イエロー、ピーランダー・レッドなど、グリーン、ピンク、ブラックの5人組でまさにスーパー戦隊。2008年にブルーがピーランダー惑星に帰ってからグリーンが代わりに入隊したそうで、ピー・キングはすでに隠居生活を送っているとか......。

海外でこんな愉快に活躍しているジャパニーズがいらっしゃるなんて、同じ日本人として応援したくなっちゃいますネ。装着したパワーグローブもポイント高しです。


11:ジギー・スターダスト


イギリスのロック歌手、デヴィッド・ボウイさんによる5枚目のアルバム「The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars」は、「自らが異星からやってきた架空のスーパースター『ジギー』となり、ロック・スターとしての成功からその没落までを描く物語を、アルバムに収録された曲で構成している作品」(ウィキペディア参考)という、壮大なストーリーを展開しています。

ボウイさんが音楽職人的なこだわりで、ジギーとしてのパフォーマンスを貫いた、ロック史上ゼッタイに外してはイケない1枚がコレなんです。しかしジギーは、その知名度とカレのファン、そして氾濫したロック・ミュージックによって抹殺されるコトになってしまいます。実際は、アメリカ、イギリス、日本をツアーで回った後、1973年7月3日にボウイさん自身によってジギーは亡き者とされました。

この当時、ジギーをひとりのミュージシャンとして熱狂していたファンたちは、ボウイさん自身が引退するモノと思い込んだそうなのですが......ホントはただジギー・スターダストというキャラクターに終止符を打たれた、というのが真相なんですね。


SFをテーマにしたバンド/ミュージシャン11選をお届けしましたが、こうしてまとめて見ると超メジャーなミュージシャンから、やや知名度が低めのバンドまで、世の中にはいろ~んなタイプのロックがあるんですねぇ。

ワタシは個人的に、ヒューストン出身のメタルバンドであるギャラクティック・カウボーイズなんてイイ線行ってると思ったんですが......残念ながら選外でした。皆さんがご存知だったり、お気に入りのSFバンドは入っていたでしょうか? ぜひともツイートやコメントで教えて下さい! 


The 11 Greatest Science Fiction-Themed Bands[io9]

(岡本玄介)

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