ハーバード大学ヴィース研究所の研究員チームが、自己集積するDNAを材料とした3Dナノブロックを作りました。これはナノスケール版レゴといったところで、異なるオブジェクトを数千個に渡って組み立てることが出来る代物だそうです。
では、以下から詳細をどうぞ。
このチームは、角度が90度の時にのみ他のブロックを繋げる働きをする、32個のヌクレオチドから構成される分子という非常に短いDNAのブロックを作成。10x10x10のブロックはひとつの場所にのみフィットし、1000のDNAボクセルの自己集積を引き起こします。
組み立てのフェーズで特定のブロックを差し引くことで、トップ画像のように100個以上の形を形成することが可能になり、1000個以上作る可能性も秘められているそうです。
同チームは今年始めに同じコンセプトで2Dバージョンを作りましたが、新しい技術のお陰でより複雑なシェープも可能になりました。90度というアングルは基礎に過ぎず、チューブの形成を可能にする六画格子も出来るそうです。
しかし、この技術を何に使うことが出来るのでしょうか? 世界最小のレゴブロックという立ち位置? どうやら、論文によると、この小さなスケールで形を作れるというのは非常に便利なんだそうです。
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科学技術的に関連があるゲスト分子を機能的なデバイスの中に配列することで、生物学研究用のプログラム出来る分子プローブと道具として機能させたり、便利なプロダクトの生合成の空間的コントロールを変えたり、薬物放出分子として機能したり、電子用複雑な鉱物マテリアルや光通信の為の高度処理ナノ加工を実行させます。
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何だか難しいことが沢山書いてありますが、つまるところ、レゴのように何でも組み立てることが出来る、ということなんでしょうね。
画像:3D models and 2D photos of the nanostructures.
クレジット:Yonggang Ke, Wyss Institute, Harvard University
[via io9]
(中川真知子)
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