プロ・ゲーマーを輩出する国ですからね。ちょっと事情が事情かもしれません。
今月の初め頃の話です。韓国の政治家である、保守派のセヌリ党に所属しているシン・イウイ−ジンさんにより、アルコールとギャンブル、さらにドラッグだけでなく、オンライン・ゲームも同じく中毒症状の元凶になるという理由から、厳しく規制するべきだという法案の発表がありました。
確かに韓国にはプロ・ゲーマーがたくさんおり、養成所もあれば、末期には中毒になった人達に投薬治療を施すケースもあったりしますが...これは色々と波紋を呼びそうですね。
ゲーム業界からの反応も気になるトコロです。続けて読み進んでみて下さい。
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シンさんは元薬学博士で、この規制案には他に14もの団体によって支持されているそうです。これが政府の中央にある機関に対して、オンライン・ゲームを酒や薬のように中毒になるとして、規制する助けとなるのです。
一方、韓国のゲーム業界の反応はと言いますと...?
当然ながら、この規制はゲーム業界のプロモーションの妨げになり、業界の成長を遅めるとして、大変激しい憤りをみせています。
Tipster Sangによりますと、韓国のゲーム業界にいる関係者が、Inews24へのインタヴューに応えた内容からは、悲しみと焦燥感が感じられます。
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政府が、ゲームをドラッグやギャンブルと同じカテゴリーで見ている事は、とても残念でなりません。
前の政権は、ゲームをネガティヴなモノとして捉えていましたが、今の政権でもそれは変わらず同じなんです。
彼らはクリエイティヴな経済について話し合っているのですが、コンテンツ・ビジネスを牽引している内のひとつである、この業界を規制しようと、度々話し合いもするのです。
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さて韓国のゲーム系ウェブサイトであるGamemecaの話には、この法案に疑問を持たざるを得ない言葉も含まれている、と言います。
たとえば「政府の首脳部は、中毒の症状が出やすいであろう商品に関した製造、流通、販売を管理する権限があり、同様に販売促進に制限をかける事もできる」という文章...少し解りやすく書き直してみますと、「政府当局はゲーム開発、販売、プロモーションに横槍を入れることができる」となるワケです。
今の段階では、この法案はまだ国会に提出されていませんが...どうなるのでしょうか。プロ・ゲーマーがスポーツ選手のように扱われている国ですから、提案と可決は時間の問題かもしれませんよね。
게임업계 '게임=도박·마약' 법률안 발의에 충격 [Inews24 Thanks, Sang!]
게임 술-마약-도박과 동급취급! 새로운 규제에 업계 충격 [Gamemeca]
Korean Politicians Want to Regulate Video Games Like Drugs and Alcohol[Kotaku]
(岡本玄介)
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