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なんていわれると不安になります。

PS2の名作で、HDリマスター版の発売も決定している『ワンダと巨像』。 映画化の話も以前からお伝えしてきていますが、不安を感じるファンも多いことと思います。 そんな皆さんを安心させようと、映画版『ワンダと巨像』のプロダクション・エグゼキュティブであるケヴィン・ピン・チャンさんが、インタビューに答えています。どうやら映画版製作者たちは『WALL E』や『スコット・ピルグリム vs ザ・ワールド』、『ロードオブザリング』などの映画から色々と学んでいるようです。  

『WALL・E』の最初の1時間、あの魔法のような時間を作ることを目指しています

と、Play Till Doomsdayのインタビューで語るチャンさん。確かに『WALL・E』の前半も『ワンダ』もセリフがないという点では似ているかもしれません。 また、彼は『ロード・オブ・ザ・リング』や『スコット・ピルグリム』を例に挙げ、それらの作品には、原作、映画版それぞれに独自のファンがついていると指摘しています。

映画版『ロード・オブ・ザ・リング』では原作になかったシーンが足されたり、変更を加えて映画の質を保っていました。ピーター・ジャクソン監督はそれを上手くやってのけたためそれらの部分を疑問に感じることはありませんでした。『ワンダと巨像』では、ワンダが16体の巨像と戦うシーンの映像的な質よりも、その戦いを物語として2時間の映画にうまく翻訳することに重きを置いています。

プレイヤーそれぞれがこのゲームに対して独自の解釈をもっています。しかし一人のプレイヤーとして理解できる作品が、そのまま映画の物語として翻訳できるとは限りません。ストーリーをどうするかが映画版における一番大きな挑戦ですね。でも現時点での出来に関しては、私は非常に気に入っていますよ。
好きになった子の7人の元恋人を倒していく『スコット・ピルグリム』と、16体の巨像を倒していく『ワンダと巨像』。この2作品には、物語を原作から映画へと翻訳する過程には似通った部分があるとしてこう語っています。
『スコット・ピルグリム』にリスペクトを払わないわけではないのですが、あの映画には、自分が映画に無理やり引きずられている感じを受けました。そこには注意して避けなければいけない落とし穴があるんです。 巨像との対決はとても重要な意味をもっています。ただ次から次へと巨像と戦うだけではなく、そこから学ぶものがなくてはならないのです。それに関してはよく理解したうえで、対決シーンを「モンタージュシーンにはしないぞ」と宣言しなければいけませんね。
もし本作が成功すれば、『ICO』や『人喰いの大鷲トリコ』を映画化する予定があるのかと聞かれたチャンさん、こう答えています。
上田さんのヴィジョンはすばらしいですよね。それらの作品は同じシリーズではないものの作品すべてにスピリチュアルなつながりがあります。SCEやソニー・ピクチャーズにも「もし『ワンダと巨像』がうまくいけば、我々にはあとのふたつも翻訳できる」と話をしています。それができたらうれしいですね。
チャンさんはまた、チームICOのリーダーで『ワンダと巨像』の生みの親でもある上田文人さんが、本作の制作にも深く関わっているとしています。 チャンさん自身も何度も『ワンダと巨像』をプレイしたことがあると話していますし、この映画化は思ったよりも上手くいくかもしれませんね。



映画版『ワンダと巨像』はディズニーの『WALL・E/ウォーリー』っぽくなるかも[Kotaku Japan]
IN|10 Interview: Kevin Ping Chang, on the 'Shadow of the Colossus' movie
[Play Till Doomsday]

Michael McWhertor(原文/abcxyz)