兵士はなぜ『コール オブ デューティ』スタイルの骸骨マスクを好むのか?


『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2』で、常にスカルマスクを被っていて忘れがたい存在であったキャラクター、ゴースト。彼の名を彷彿とさせるシリーズからのスピンオフ作品、『Call of Duty: Ghosts』(コール オブ デューティ:ゴースト)の、兵士たちのマスクに焦点をあてたティザーも公開されたばかりの昨今。

しかし、このゴーストの被っているガイコツをあしらったマスクは、なにもかっこいい印象だけを人々に残しているわけではありません。今年1月末には、マリ共和国で活動していたフランス兵が、スカルマスクを被っていた写真(トップ画像)が発表されたことで「暴力的なゲームに出てくるキャラクターのマスクを被ってるなんてけしからん」といった話に発展しました。しかし、ガイコツ柄のマスクを着用する兵士は、なにもゴーストが最初というわけでは無いようです。何故兵士たちはスカルマスクを好んで被るのでしょうか?
 


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フランス兵のスカルマスク着用問題に関しては、米Kotakuプランケット記者がこのように記しています。

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実際にはこのマスク、「ゴースト」だけのものでも、例の写真のフランス兵のだけのものでもありません。このスカル柄のマスク(もしくはバラクラバ、ゴーストが実際にかぶっているのがこれ)は、世界中の軍隊でよく見かけられるものなんです。特にアメリカの軍隊の中でよく見られるこれは、実際に長年にわたって、ちょくちょく写真に写されてきています。つまり、これはこのフランス兵ひとりが勝手にやっているというわけではなく、世界中の兵士の間で「ファッション」として成立しているものなのです。

すなわち、このマスクは『コール・オブ・デューティ』が生み出したものでも、その開発会社インフィニティ・ワードが生み出したものでもないということ。実在する兵士たちが被るそのマスクにインスパイアされてゲームにも登場したわけです。元々米軍兵が通常装備の代用品として使用したのが始まり(元々はスキーマスクだった)のようで、イラク戦争初期から使用されてきたようです。つまり約10年前、『モダン・ウォーフェア』シリーズが産声を上げた2007年よりも前の話になります。

そして、『コール・オブ・デューティ』がこのマスクを使用するよりも以前に、ハリウッドもこのマスクを使っていました。クリスチャン・ベールさん主演の映画『バッドタイム』です。上の動画では、ベールさんが「ゴースト」とほとんど同じ、フランス兵のモノとも殆ど変わらないスカルマスクを被り戦闘を繰り広げています。


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つまり、別にゲームにインスパイアされて着けているわけではなく、兵士のファッションとして着けているということのようです。

ティザーを見る限り、『Call of Duty: Ghosts』でのマスクの扱いはただの「ファッションステートメント」以上のものとなりそうですが、果たして世間からはどう見られるでしょうかね。


[via Kotaku

(abcxyz)

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RSS情報:http://www.kotaku.jp/2013/05/why_cod_skull_mask.html