なんだろう、この微妙すぎる浮遊感と、こみあげる甘酸っぱさ....。電子と陽電子、2人の女子が学園に巻き起こす、青春と友情のミュージカル風クリップ『脊振ILCハイスクール!』が、県の共同製作とは思えない、ありえない方向へ行ってしまっています。
ヒッグス粒子を発見した、あのCERNと同じ『巨大加速器』施設を日本にも誘致するための有力な候補地が、福岡県と佐賀県の県境にまたがる、脊振。
「せふり」と読むんだぜ、Say Free!!
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脊振山地の地盤のごとく安定した、痛さと若さ。巨大実験施設「ILC(国際リニアコライダー)」のプロモのため、瑞々しくもゆるっぽく、素粒子物理学的な青春を演じているのは、早稲田佐賀中・高校の学生の皆さん。
そんな青春もりもりな動画に、ひときわキワどい存在感を放つのが、教師役で出演している森翔太さんです。
「仕込みiPhone」に人生をささげた孤高の男が、アートディレクターの古屋蔵人さんとともに監督を務め、「愛・L・C」な物理学ラップ(?)を披露しています。ちなみにギズモードさんでは、かつて「仕込みiPhone」はこんな感じで紹介されていました。
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無駄にかっこいいじゃないですか。
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さて真面目な話、脊振山地に次世代大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」を誘致する計画は、日米欧が共同で建設する予定となっている、国際的なプロジェクト。脊振の他にも、岩手県の北上山地など世界で6ヶ所が候補地としてシノギを削っています。
「CERN」のロルフ・ホイヤー所長も、「これまで人類は宇宙の5%しか知ることはできなかったが、ILCの実現により残りの95%を研究できるようになる」とシンポジウムで語っているほどの、ものすごいプロジェクトなのです。
それが日本に建設されたら、九州に数1000人規模の研究者が世界中から集まる、「先端学術都市」が誕生することになります。
それって、『とある』の学園都市的な?
国際的にも注目されるそのPRが、どうしてこの動画になってしまったのか....?
誘致計画を進めるライバルの北上山地は、脊振の斜め上をいくベクトルに、どうやって立ち向かえばいいのでしょう? 教えて、ヒッグス先生。
(キネコ)
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