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冥王星の運命を予言? 闇に葬られたセガ幻のハード『セガ プルート』

2013/04/20 12:08 投稿

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闇に葬られたセガ幻のハード『セガ プルート』


水金地火木土天海! 

懐かしいですね。コレは学校で習った惑星の順序ですが、2006年の国際天文学連合にて、冥王星は準惑星となってしまい、その序列から外されてしまったカワイソウな星。ですが、それと全く同じ事がセガにもあったという...今回はそんなオドロキのお話です。

かつて旺盛を極めたセガ。その絶頂期にはメガCDですとか、スーパー32X(開発時の名前はマーズ)などという、斜め上の周辺機器を出したりしていましたよね。

そんな時期に造られたという『セガ プルート』......この日の目を見なかった幻のハードは、一体どんなゲーム機なのでしょうか? 以下でその真相に迫ります。
 


【大きな画像や動画はこちら】

 
土星である『セガ サターン』はさておき、セガは上で挙げた『マーズ』を火星、そして1994年から1995年の辺りにリリースしようとして、結局出なかったという、Genesisと32Xの一体型ハードを海王星の『ネプチューン』というコードネームで呼んでいました。

しかし、同じ惑星シリーズで『プルート』なんて、これまで耳にしたこともありませんでしたよね? でもその冥王星、実は2つのプロトタイプが製造され、ちゃんと存在するんですよ。

これはフォーラムのユーザーである、Super Magneticさんからのタレコミで発覚した情報。カレは90年代後半にセガにお勤めだったと言いますし、こうして証拠写真があるので信ぴょう性は高そうです。

とはいえ、「コンソールの上っ面に『サターン』と書いてあるじゃないか!」とおっしゃいたいのもわかります。しかし、『プルート』は『サターン』がオンラインに繋げるモデルとして開発されていた、と聞けば納得するのではないでしょうか...? 

オフィスに置かれていた余剰品だったとして、セガの従業員からこの1台を譲り受けたというSuper Magneticさん。

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セガは混乱の歴史を持った会社なんですよ。
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とカレはおっしゃいます。

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従業員が転職するのは悲しいコトですが、それはしょっちゅう起こっていました。そして過去はあっと言う間に忘れ去られて行きます。

前世代からのお宝も、直ぐ横に退けられる憂き目に遭い、新体制は(カレらの存在価値を高めるために)自分たちに名前をつけようとしたがります。

お宝は、クビになった人たちのデスクに置き去りにされ、美しき運命のイタズラによって、この美しき『プルート』がワタシのデスクに導かれてきたのです。


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カレが辞職される時にやって来たというこのコンソール。底面に貼られた「PLUTO 02」というステッカーから、試作品2号機であるコトが伺えます。『サターン』同様に、セガは『プルート』も新たなブランドとして売りだそうと考えていたのでしょうか? 

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ワタシが手にとった中で、コイツほど野獣的で重量があるコンソールはありませんでしたよ。

フロントには、ふたつのコントローラー・ポートがあり、トップにはフタが開閉式のドライヴがあります。その上にはカートリッジ スロット、両脇にはパワーボタンに開閉ボタン、そして神々しきリセットボタンがあります。

『サターン』のロゴがまだあるコトから察するに、『プルート』はただのコードネームだったようで、セガは『サターン』の名前でブランディングしようとしていたのだと思われます。フタにプリントされたロゴは、売り物になるようなスタイルであるため、セガとしてはこのゲーム機にかなり真剣に取り組んでいたのではないかと考えられます。

左右にはビューティフルで異国情緒漂う排気口がありますが、背面はスタンダードな『サターン』であり、ネットリンク用の差し込み口があります。裏っ返しにしても特筆すべき点は特にありませんが、「PLUTO 02」のステッカーが貼られています。


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130419_SEGA_Pluto2


130419_SEGA_Pluto3


そして皆さん驚くなかれ...なんとこのコンソールは、今でも作動するんです。電源コードを差し込んで、パワーをオンにすればハイこの通り! 


130419_SEGA_Pluto4


Super Magneticさんによりますと、この『プルート』2号機はアメリカ版のNTSC『セガサターン』のようなものなのだそうです。

でもやはり、ゲームの歴史においてトンでもなく貴重な逸品であることには違いありません。ただひとつ気になるのは、もしも『プルート』がこの世にリリースされていたとしたら、あのせがた三四郎はどうなったのか!? です。何かオモシロい後日談を創作された方は、ぜひともコメントやツイートなどお願いします!


[Via Sega Addicts via Kotaku

(岡本玄介)

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