「ファンタジーな世界観で、インチキアイテムを駆使して遊ぶ超面白いiPhoneゲームがある」。そう聞いて「やらせてください！」とテストプレイをしに行ったのが運の尽き。そのインチキゴルフゲームこと『ダンジョン＆ゴルフ』が面白すぎてはまってしまいました...。
この面白いゲームについてもっと知りたい！ 知ってもらいたい！ ということで、そのままAppBankGames代表取締役、宮川義之さんにお話をうかがってきました。それでは、本邦初公開のキャラデザ画も交えて『ダンジョン＆ゴルフ』を下記にて紹介いたします。
ーーまずはじめに『ダンジョン＆ゴルフ』とはどんなゲームなのでしょうか？
宮川（以下：宮）：インチキ超人ゴルフです。...すいません、言い直します。最強によくできていながら、無料であるゴルフゲームであると同時に、様々な超人プレイが誰でも楽しめるようになっています。
ーー最強！ 大きく出ましたね。でも、インチキの方を拾わせていただきます（笑）。インチキというとマンガみたいな、率直に言うと『プロゴルファー猿』のような感じですか？
宮：マンガの技というと、そうですね...「シャイニングロード」（『ライジングインパクト』）、「ハタツツミ」（『プロゴルファー猿』）、モズ落とし（『プロゴルファー猿』）ぐらいでしょうか。
アニメなどそのままの部分ってあまりないんですよ。例えば、『プロゴルファー猿』ってやり過ぎ感が面白いじゃないですか。単にゴルフやっているのに、謎の組織がやってきて「サルくん」とか言ってくる。そのプロゴルファー猿より突拍子も無いものをやってみたかったんです。
だから、ゴルフゲームで「こんなことができたら...」ってアイテムがたくさんあります。これらを奇想天外に組み合わせて、いい成績をとれた時に脳汁が出る面白さになる、と。
旗包みこと、フラッグショット。りんごの旗を狙え！
ーーその究極というか...打ち直しってシステムがありますよね？ なんというか、ミスショットを打ち直せることでめちゃくちゃになりませんか？
宮：やっぱり冗談みたいなフィーチャーで言えば、打ち直しというシステムが初めてゲームに取り入れられてしまったわけです。「そんなインチキいいのか？」と思ったんですけど、やってみると面白かったんですよ。やればやるほどハマってしまったので、重要なシステムになりました。あれはヤバイですよ。
画面がセピアになって巻き戻し......いいのか！？
ーーめちゃくちゃといえば、ファンタジーな世界観のゴルフというのも珍しいと思いました。
宮：ファンタジーは古き良きスクウェアの流れですね。（宮川さんが）昔務めていたスクウェアの、ファンタジーが得意なデザイナーといろいろ話して、いい感じに決まっていったんですよ。結局、その人はこっちの会社に来てないんですが（笑）
ーーそれでファンタジーゴルフになったんですね。でも、ファンタジーでゴルフするキャラクターってちょっと言葉では想像しづらいですよね。
宮：そこはキャラクターデザインの方に恵まれまして、デザインも良かったけど、デザイナーの人がキャラクターも設定も提案してくれたんですね。女神でイーグルってかっけー！ みたいな。
ボギーで悪女ですって、なにいってんの、めちゃめちゃいい！ みたいな。
ーーなんか想像以上にイケるデザイン画ですね。すいません、インタビューに無いですけど、こっちの子の画像も下さい（笑）
萌える......と思う。
ちゃんと男キャラ（？）もいます。
ーー話を戻して、開発中には色々な事件があったと聞いていますが、特ににインパクトのあったものを教えてください。
宮：オープニング全カット（苦笑）。めちゃくちゃ凝ったオープニングを作って、ばっとカットにしましたねー。共同プロデューサーである、村井さんにイマイチと言われてしまったので...。
元々は宇宙からタマガミさまが降ってくるという話で、地球へ向かう宇宙船の中、大気圏突入しながらゴルフをするオープニングがあったんですよ。音楽も良かったんです。
ーーそれは、後々公開する予定はありますか？
宮：運営が安定してから、もしかしたらみんなに公開して遊べるようにするかもしれません。
ーーえっムービーではなくて遊べるんですか？
宮：それは完全にプレイ可能なチュートリアルで、タマガミさまを宇宙船から救命ポッドに打ち込む流れだったんですが、やっと作ったのにボツっちゃったんすよ。（期間的には）担当2～3人で1ヶ月半ですね。いや、自分もやっていたから4人です。本当にいろんな人にすいません。
ーー実際にプレイしてみたんですが、基礎がちゃんと固まっていて、非常に面白く感じました。インチキ以外で特に凄いというところはどこでしょうか？
宮：音楽も、グラフィックも、インターフェースも最強なんじゃないかなぁ、と触った瞬間に分かっていただけると思います。
ーー全部ですか（笑）。では、グラフィックと音楽からお願いします。
宮：音楽は今回はじめて頼んだ方で、スプラウトさんにお願いしたんですが、彼には本当に惚れてしまいました。惚れてしまったので、これ以上言うことはないです。伊藤賢治さんも遊びに来てくれて「これはイイ」と言ってくれました。
グラフィックは僕もびっくりのスタッフの提案や独創的なものが生まれて、僕も驚きっぱなしでした。あそこまで持っていったスタッフには脱帽ですね。
インターフェースは、タッチインターフェースって新しい可能性があると思っているんですけど、（開発中に）やればやるほど「これはだめだ」と感じて...。まさか、これほど納得できるものができるとは思っていませんでしたね。
最後に突然納得できたものが生まれた戸惑いで「これでいいの？」って思いました。多くの人に楽しんでもらえるものになったと思います。10回もインターフェース部分を作り直したことで、9月に出す予定だったものが近日リリース...になったと。
中央の円を引っ張るだけのインターフェース。慣れるとやりやすすぎる。
ーーなるほど、リリース日が次々とずれていた背景にはそんな作りこみがあったんですね。
宮：ずっと遊べるゴルフゲームってのがあってもいいな...と思っていたんですけど、そういう形になっていると思います。
ーーなんだかまとまったところで、Kotaku Japan読者に一言お願いします。
宮：僕もKotakuが大好きなので、ピックアップしてくれるゲームになって光栄だし、読者の方に納得してもらえるゲームに仕上がっている自信があるので、絶対遊んでみてください。
あとは、なんだろう...。真面目に結構革命的なゲームだと思うので、遊んでみてください。インチキ的なところですね。誰でもイーグル取れますから。
宮川さん、リリース前の忙しい中ありがとうございました。ゴルフゲームとしてよくできている上に、さらにイカサマをかぶせて遊びの幅が広がっていて、個人的には「ああ、iPhoneで『みんなのゴルフ』級に面白いゴルフゲームが出来る時代になったんだ」とまで思いました。
予定通りいけば、近日リリースのはずなので、是非遊んでみて下さい！ 面白いことは間違い無いです！
ダンジョン＆ゴルフ［AppBankGames］
（ゲームキャスト トシ）
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