いろいろとアレなお話ですがトピックスとして。
日本ではすでに確固たる地位を築いているライトノベル。涼宮ハルヒシリーズや『吸血鬼ハンターD』のような、アニメ化された大ヒット人気ライトノベルは英語圏でも販売されていますが、その本数はまだまだ多くありません。『ソードアート・オンライン』や『アクセル・ワールド』といった超有名作品でも、欧米でのリリースには至っていません。
そこでマンガやアニメと同様に、ライトノベルをファン自らが翻訳しようという動きがあるのです。
では、以下から詳細をどうぞ。
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とはいえ漫画やアニメのように、ネットのいたるところに翻訳グループがいるわけではありません。ライトノベルの翻訳コミュニティサイトは、記事執筆時点ではBaka-tsuki.orgのみ。
この翻訳サイトが始まったのは、ちょうど涼宮ハルヒのライトノベルが人気を博していた2006年。今や、ライトノベルファンが集う有名なサイトとなりました。メインサイトはウィキペディアのレイアウトを使用、ライトノベルプロジェクトのハブとして活動しています。
それぞれのライトノベルのウィキページは、翻訳だけでなく、そのプロジェクトを作っている人のインフォメーションや、製作にどれくらいかかったのか、またアップデートのリストも掲載されています。
サイトには、50以上のライトノベルシリーズが英語の他にもドイツ語、スペイン語、フランス語などの言語で翻訳されています。当然、漫画やアニメの翻訳サイト同様に、掲載されているシリーズが公的に認可されてしまえば、サイトから削除されることになります。
この行為が合法かどうかは別として、ライトノベルのファンがひとつの場所に集まって翻訳するという活動は興味深いのではないでしょうか。またライトノベルならではの文字表現がどのように翻訳されるのかという部分も気になりますよね。
[via Kotaku]
(中川真知子)
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