そろそろ年末も見えてきましたが、先日今年最高傑作の音系ゲームがリリースされました。その名も『グルーヴコースター ゼロ』です。
このゲームは『ビートマニア』などに代表される音楽を演奏する音ゲーではなく 音と映像が完全にシンクロすることにより、プレイしているうちに曲の世界に入り込んでしまう、まったく新しい音ゲー。
ソーシャルゲームでもなく、招待コードもないのに、リリースと同時にAppStoreでは100件以上のレビューがつき、平均評価は★4.5!
まずは以下から動画をどうぞ。
内容は非常にシンプル。画面上のコースをマーカーが移動していくので、それに合わせてタッチしたり、フリックしたりしていくだけ。
複数ラインある音ゲーに比べて1ラインしかないので、音ゲーとしてはシンプルに見えます。しかし、普通の音ゲーと比べると緩い感じでプレイしているだけなのに、いつの間にか音楽と映像の洪水でトリップしている感じというか、音楽に深く入り込んでいる感覚が得られ、いつのまにかハマっていることに気づきます。
その秘密は、ジェットコースターのように流れるこの映像。音といっしょに波紋のように飛び散ったり、画面が明滅したり、常にプレイヤーを引き込む何かが画面にあるのです。
今までの音ゲーは基本となる曲を楽しみながら合いの手をいれたり、リズムを刻むという音楽+プレイヤーが参加できるという楽しさでした。しかし、このゲームはゲーム部分をシンプルにする代わりに、音楽+映像+プレイヤーが参加できる、という新機軸を取り入れています。
言葉にすると単純ですが、音楽に映像が加わったゲームプレイは暴力的なほどに説得力があります。2Dのゲームが3Dになったかのような立体的な説得力。「曲と映像が完全にシンクロしているだけで、こんなに気持ちいいのか!」と思わされました。ライブともまた違う、異世界に飛ばされてトリップしているような気持ちを味わえます。
正直、この感覚はプレイしないと伝わらないと思いますが、あえて説明するのであれば、音楽プレイヤーのヴィジュアライザーに近いですね。音楽に合わせて波がうねったり光が弾けるあれです。
こんな感じの画面が音楽に合わせて動くヤツ。
音楽に合わせて映像がウネウネ動くのは楽しいのですが、音楽が変わってもヴィジュアライザーはあまり変わらないので、やがて飽きます。一方で、『グルーヴコースター ゼロ』は曲にあわせて専用に作りこまれたヴィジュアライザーを楽しめるわけです。
小難しい説明になってしまいましたが、プレイすればシンプル、理屈抜きにやっている事自体が気持ちいので、ぜひ『グルーヴコースター ゼロ』を体験してみて下さい。iPhoneを持っているなら、そして音楽が好きなら、遊ばないと後悔するレベルの名作です。
タイトーが誇るサウンドユニットZUNTATAによる名曲から、木村カエラの『Tree Climbers』やPerfumeの『ポリリズム』まで、さまざまな音楽といっしょに、音楽をより深く楽しむことができることと思います。
捕捉になりますが、『グルーヴコースター ゼロ』にハマった方は、ゲームを手がけている石田礼輔氏のガラケー時代の作品『トランスピンボール』、スマホの『スペースインベーダー インフィニティージーン』なども音楽とゲームをテーマにしています。
日本では知名度で劣っている気がしますが、彼は任天堂の宮本茂氏がインタビューを受けた由緒正しいイギリスのゲーム雑誌『Edge』で同じくインタビューが掲載されるほどの注目クリエイター。作品をチェックしてみても損はないですよ!
プレイ時間:4時間ほど
使用端末:iPhone 5
OSバージョン:6.0.1
アプリバージョン:1.0
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発売元:TAITO Corporation© (C)TAITO
配信日:2012.11.20
価格:基本無料
対応機種:iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)、iPod touch (第5世代)、およびiPad に対応。 iOS 4.2 以降が必要 iPhone 5 用に最適化済み
グルーヴコースター ゼロ[iTunes Store]
(ゲームキャスト トシ)
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