「っぽい」っていうからどんなもんかと見てみれば...想像を遥かに超えるクオリティに震える!
セガの名作体感ゲーム『アフターバーナー』は、当時さまざまなハードに移植されました。まだアーケードゲームと家庭用ゲーム機/パソコンの性能差が大きい時代、「完全移植」は夢のまた夢で、オリジナルからゲームのエッセンスを抽出し、いかに「それらしく」見せるかの職人技が競われました。まあ中には「アウアーアーアー」と揶揄されるようなものもあったわけですが...。
時は流れて現在。ニンテンドーDSi(3DS)用プログラミングアプリ『プチコンmkII』で、『アフターバーナー』(っぽいもの)を作ったという方が現れました! つまり、BASICで『アフターバーナー』をDSiに再現、というわけです。なるほどなるほど、まあどんなもんかね、と軽い気持ちで見ると本当にびっくりしますぜー! というわけで動画は続きでどうぞ。
...動画冒頭から「うおっ!」と声が漏れてしまうほどのガチっぷり。ゲームが始まってみれば高速でローリングするし、ミサイルからはばっちり煙が出るし、いやあこれはすごい。
ゲーム中のBGMをあえてメロディありVer.にしているのも心憎いです。いわゆる「完全再現」の方向性ではなく、うまく再現できるところを取捨選択したうえで再構成しているのが、実に「あの時代の超絶技巧移植」らしい味になっていると言えるでしょう。
作者のTINY野郎さんはこの他にもプチコンシリーズやPC-6001を使った「再現」作品を数多く発表されています。TINY野郎さんは、Twitterで今回の作品に関して以下のように解説しています。
ハードウェアの限界って、そう簡単に決めちゃいけないと思う。開発環境とか、技術の進歩とかで、限界だと思っていたところが、限界じゃなくなることだってあるわけで。
— TINY野郎 (@tiny_yarou) October 30, 2012
---------------------------------------元にしたのはMD版/タイトルで動く「II」の部分はスプライト64枚。拡大してるっぽく見えるのはパターンチェンジ/ゲーム中はプライオリティーの関係で0~31までの32枚のスプライトのみ使用。敵が弾を撃たないのはスプライトがないから。
— TINY野郎 (@tiny_yarou) October 30, 2012
---------------------------------------ローリングはなんとLINE&PAINT!これぞローテク!でもプチコンは超高速なのでこんなことができるのでした。
— TINY野郎 (@tiny_yarou) October 30, 2012
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敵が弾を撃ってこないので、いわゆる「ゲーム」にはなっていない(ゆえにあくまで「っぽいもの」)ということですが、それでもここまでのものを見せられると、一度遊んでみたくなります。この他にも、技術的な面での解説がTogetterにまとめられているので、ぜひご一読を。出でよ、野生の開発者たちよ!
【プチコンmkII】アフターバーナーっぽいものを作ってみた[ニコニコ動画]
【プチコンmkII】アフターバーナーっぽいものを作ってみた[Togetter](マコ小林)
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