サイバーパンクだぞ、チューマ
今度は、日本で最初のサイバーパンク・テーブルトークRPG(TRPG)『メタルヘッド』が、絶版漫画・TRPG等を電子書籍化して配信するサービス「Jコミ」上にて無料公開されています。
過去に発売されたシナリオ集などのサプリメントもまとめて公開されていて、ガッツリ遊ぶことが可能です。詳細は続きからどうぞ。
『メタルヘッド』は1990年にゲームデザイナーの高平鳴海さんによって製作されたTRPG(TRPGの解説はこちらの記事で)。テクノロジーは驚異的発展を遂げたものの、戦争や環境破壊によって荒廃してしまった22世紀の地球を舞台にした作品(ダウンロードはこちらのページから)。
人類の多くは、企業によって支配された巨大都市「メガシティ」の中に住んでいるが、「メガシティ」の外には荒野が広がっていて、そこには旧文明の都市もあり、自由ではあるが危険も多いフロンティア・スピリット溢れる場所となっている...といった感じの世界設定。
ハッキングや電脳空間などがあり、サイボーグ化が普及しているなど、『攻殻機動隊』のようなサイバーパンク世界であると同時に、『マッドマックス』や『北斗の拳』で見たような、ショルダーパッドにモヒカンというスタイルをキメている野盗が登場してもおかしくないほど荒廃した世界でもあります。
プレイヤーはそんな世界で、「ハンター」と呼ばれる金さえ貰えればなんでもやるプロフェッショナルとなり、銃火器だけでなくパワードアーマーやサイバーパーツ、さらには武装車両を駆使して、野盗退治から20世紀の遺跡の発掘調査、都市での暗殺、企業スパイまで、様々な依頼をこなしていきます。
サイバーパンク&ポストアポカリプスものファンの私としてはワクワクしてしまう世界観。ゲームとしてだけでなく、そこに書かれた世界設定や登場するアイテムの説明を読むだけでも十分楽しめます。今回は追加シナリオやサプリメントだけでなく、世界観を説明する漫画も公開されていますので、合わせてご覧ください。
今回公開されたのは『メタルヘッド』の第1版ですが、現在その第3版にあたる、『メタルヘッド・エクストリーム』が発売中。1版を遊んでみて気に入ったら、『エクストリーム』で遊んでみるのもいいかもしれません。
非常に個人的な話になりますが、ちょうど今、自分と友人で『エクストリーム』で遊んでみようと話を進めている所でありまして、今回の公開は初代で描かれた世界をより深く知るいいチャンスと思っていたりします。
そんなこんなで全体に軽く目を通してみたところ、目に留まったのが「プレイヤーズマニュアル」に掲載されている、フルボーグ(全身サイボーグ化)の「ネッガー」(60ページ)。要するにアーノルド・シュワルツェ○ッガーみたいになれる鋼のボディ。
実際遊ぶとしたら、自分のキャラクターはこの「ネッガー」を身体に仕込んで遊びたい! サイバーパンク世界で大暴れするタフネス設計の『コ○ンドー』...想像するだけで楽しい。
と思ってもうちょっと詳しく調べてみると、どうやらネッガーは初期じゃ買えない感じの値段設定みたい。それなら夢の「ネッガー」を買うためにハンター稼業で頑張る虚弱体質のキャラクターにしてみるのも面白いかな。とにかく、機会があればこんな感じでキャラを作ったりして、1版でも遊んでみたいですね!
TVドラマに登場するなど、最近より一層注目度の増しているテーブルトークRPG(TRPG)。こうした過去の作品が公開されることによって昔TRPGをやっていた人がもう一度遊んでみたり、TRPG未経験の人が遊んでみたりするきっかけとなったら嬉しいですね。
メタルヘッド[Jコミ]
(傭兵ペンギン)
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