さっ逆さま!?
1994年のプレイステーション発売前、開発スタジオ各社にはプレステ用ゲームの動作確認をするための開発キットがすでに送られていました。ゲーム機自体が完成前ですから、キットもまだプロトタイプです。
最初のプロトタイプのコードネームは「MW.3」。本体はサウンド用ハードウェアとCDドライブがついていない、ハンドメイド感あふれる状態だったそうです(ドライバはエミュレーターで代用していたとか)。
そんな本体に一緒についてきたのが写真のコントローラーです。
この丸っこいカタチ。かーなーりー、スーパーファミコンのコントローラーに似てますね。ソニーはもともとCD-ROMを使ったゲーム機を任天堂と共同開発していたので、それも不思議はないのかも。
その後ソニーの後藤禎祐氏がデザインした、みんなの知ってるコントローラーが採用されるわけですが...。実は、プロトタイプの形がもう少しで採用されてたかもしれない、という話があります。
当時SCEの開発部長だった久夛良木健氏はプロトタイプの方を気に入っていて、後藤氏の斬新なデザインに反対だったそう。しかしソニーの大賀典雄社長(当時)が後藤さんのデザインを気に入り、結局そちらが採用されることになったのです。
上の写真は両方を合せたようなデザイン。L・Rボタンがなくて+・-ボタンが前面についてます。やっぱり見慣れないせいか違和感ありますねー。
写真の提供は海外サイト「プレイステーション・ミュージアム」さんでした。初代プレイステーションの貴重な写真やデータが集められています。興味のある方はどうぞ!
アノ形じゃない! 幻のPSコントローラー・プロトタイプ[Kotaku JAPAN]
[PlayStation Museum via Kotaku]
(さんみやゆうな)
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逆さにしたスーファミコントローラ(セガ風味)