今日も元気だ、ソイレント・グリーンが旨い
暑くなったり、寒くなったり天気が安定しない今日このごろ。異常気象的めいた雰囲気を感じさせる陽気の時は、ディストピアもの(反ユートピア)が恋しくなりますよね。
という訳で今回は、フランスからやってきたディストピアSF映画をご紹介します。その名も『カレ・ブラン』。思考と感情が統制された超管理社会(注意:『リベリオン』ではない。ガン=カタは出てこない)で繰り広げられる、フランス版『ソイレント・グリーン』といった映画です。予告編を早速ご覧ください(若干のグロ注意)。
カレ・ブラン予告編(YouTube)
人類は「社畜」と「家畜」に分けられ、「社畜」は弱者判別テストを「家畜」たちに課し、その不合格者たちは人肉加工場でミンチにされ、「社畜」たちの食卓に供されてしまう世界。今作はそんな「社畜」として何不自由なく生活していながらも、破綻寸前の夫婦の関係修復に焦点を当てた作品となるようです。
「ボトルの取り合い」とかの意味不明な感じがかなりディストピアしてて素敵ですねぇ。「そう遠くない未来」であることを感じさせる、リアル寄りな映像もいい。『ソイレント・グリーン』はもちろん、ロボット等のハイテクな近未来ガジェットが登場しないあたり、『華氏451』の影響も見えますね。とにかく、ディストピア・ファンとしては見逃せない作品。
ちなみに、本国フランスでは「精神的な暴力の提示」を理由に数館でしか上映されなかった問題作なんだとか。人肉喰らうシーン&人肉加工シーンがあるだけで精神的ダメージが来そうですよね...。ディストピア好きとしては、その辺の描き方にも期待してしまいます。
映画『カレ・ブラン』は陽春、シアター・イメージフォーラムにて公開予定。
[映画『カレ・ブラン』公式サイト]
[映画『カレ・ブラン』公式Facebook](画像)
(傭兵ペンギン)
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