// 週刊金融日記
// 2013年5月13日 第57号
// イタい男とそうでない男のちがい
// ドル円100円突破で日経平均1万5000円超えへ
// スーパービュー踊り子で伊豆温泉旅行
// LINEと恋愛工学
// 他


 こんにちは。藤沢数希です。
 先週はゴールデンウィーク明けで、休みの間に溜まった仕事を片付けていた人も多いのではないでしょうか。気温も上昇してきて、とても過ごしやすいですね。日本って、夏は暑いし、冬は寒くて、2月~4月は花粉症があって、6月は梅雨なので、いい月が5月と9月と10月の3ヶ月しかないんですよね。来年ぐらいからは、花粉症の季節ぐらいは海外で過ごすとかできたらいいと思います。
 アベノミクスはいまのところ上手くいっていて、株価の上昇が止まりません。輸出企業を中心に企業業績も改善しており、景気が良くなりそうな感じがしてきました。アベノミクスの3本の矢というのは、大胆な金融緩和、機動的な財政政策、そして成長戦略なのですが、最初の2本、特に黒田新体制の日銀が放った異次元金融緩和が円安と株高を引き起こし、安倍政権はなかなか好調な滑り出しです。確かに、財政破綻とか心配ですけど、やっぱりそういうのって、破綻した後に考えればいいじゃん、と思う今日このごろです。だって、リーマン・ショックとか、ぶっちゃけぜんぜん大したことなかったでしょ。日本の財政破綻も、破綻してみたら、なんだこんなもんか、みたいなもんだと思うんですよね。
 ということで、3本目の矢である成長戦略には期待しています。これは先週発売された週間Spa!の記事にも書いたんですが、産業競争力会議には小泉内閣でブレインを務めた竹中平蔵さんとかもいて、アベノミクス戦略特区を作ろうとしています。これも目に見える形でやる必要があり(もちろん政治的には選挙対策のためにも)、外資系企業誘致のための法人税特区とか、マカオみたいなカジノが作れるリゾート開発特区とか、そういう派手なのを期待しております。なんかちょっとワクワク感がでてきました。今回のアベノミクスが、日本復活のための最後のチャンスかもしれません。
 まじめな話を冒頭に書きましたが、今週号は恋愛工学も盛り沢山ですよ。


1.イタい男とそうでない男のちがい

 最近、立て続けに複数の(おそらく自分のことを美人と思い込んでいる)アラサー恋愛コラムニスト(未婚、子なし)による、過去に自分を口説いてきた痛々しい男たちを晒し者にする文章を目にしました。女子が、こうやって自分を口説いてきた(けど、セックスを断った)男をバカにするのはよくある光景で、それらのエッセイも取り立てて何か目新しいことが書かれているわけでもないので、ここではあえて出所には触れません。
 女子会などでは、こうした痛々しい男たちの品評会が毎晩のように開かれています。ここでターゲットにされる男は、たいていは金持ちかイケメンです。なぜならば女子は自分に寄ってくる男のレベルで自分の価値を測ろうとする傾向があり、女子同士の序列争いに関わるので、貧乏・ブサメンに口説かれたということをあえて公表することはなく、また話題性にもかけるからです。女子たち、特にアラサー女子たちは、これだけスペックの高い男に口説かれながらも、私は断ってきた、ということを必死にアピールすることにより、自らの自尊心を守ろうとしているのでしょう。
 こうした女子たちの精神分析はそれだけで一通のメルマガにするほどの価値のあるトピックですので、それはまた別の機会に譲るとして、今回は、どういう男の態度が痛々しいとされるのか、そしてそんなご立派な身分の自称美人のアラサー女子たちは、いったいどんなご立派な男たちとセックスしているのかを明らかにし、恋愛工学的には極めて重要な、女子の男選択アルゴリズムの秘密に迫っていきたいと思います。