自分のIDが△段から○段へと育っていく過程が楽しみのひとつでもあるでしょう。
しかしながら 俺TUEEEEE!! と、twitterに成績自慢をアップしていた人も
俺○段になったぜ!! と、最高到達段位を自慢していた人も
あれ? いつのまにか休止してしまっているじゃありませんか!
飽きたから―― そう、同じ遊びばかりやっていたら飽きてしまうのも自然なことです。
でも本当に飽きた理由は、IDが育たなくなってしまったからでしょう。
未だかつて昇段間際で「飽きたから止めた!」なんて人を僕は知りません。
つまらなくなって止めてしまうこと、昇段を諦め降段する前に現段位を保存すること。
決してそのことを非難しているわけではないのです。そんなの普通ですからね!
打ち続けなければ麻雀の結果に対する真の理解は得られない
途中で止めてしまうと、自分の実力がどの程度なのかわからないままなのです。
実力を知る1番良い方法は、ほぼ同条件で打った他人との成績を比較すること。
200半荘や300半荘の話ではありません。2000半荘とか3000半荘の話です。
しかし大半の麻雀プレイヤーは、これを経験したことがありません。
>10半荘打って 4-4-2-0 だったら強くなったっていってもいいよね
>最近自分の牌譜見ててもASAPINと遜色ない打ち方ができている
経験したことがないからこそ自分の実力がわからない。
わかっていないからこそ青字のような発言が飛び出すのです。
ほぼ同条件で打った他人との成績を比較すること。
唯一これができる環境にあるのが麻雀荘のメンバーだと思います。
麻雀は抽選ゲーム。抽選結果に偏りがあって当たり前です。
抽選結果が良いから強くなった? 抽選結果が悪いからスランプ?
そうではありません。麻雀の結果に対する考え方とは――
このような抽選器に1等(1着)~4等(ラス)の玉が入っています。
1回まわす=1半荘打つ です。 だたし、当選確率には個人差があります。
【Aさんの生涯成績】
1位.250 2位.250 3位.250 4位.250 平均順位2.50 安定段位7.0
Aさんは1等~4等まで250個ずつ入っている抽選器を回します。
【Bさんの生涯成績】
1位.300 2位.250 3位.250 4位.200 平均順位2.35 安定段位10.75
Bさんは1等300、2等250、3等250、4等200個ずつ入っている抽選器を回します。
※1回出た玉は抽選器の中に戻すルールです。
天鳳7段配分であれば
1等+900円、2等+450円、3等0円、4等-1350円
所持金14000円スタートで
28000円を超えると8段に昇段、マイナスになってしまうと6段に降段します。
平凡な実力のAさん、トップクラスの実力のBさん。
平均順位、安定段位、どの数字を見ても実力には大差がありながら
抽選結果の偏りで、Aさんの方がBさんより先に8段に到達してしまうことも
Aさんが降段してしまうことだって十分起こりうることなのです。
抽選の試行回数が少ないと実力通りの結果にならないことも多々あります。
しかしこの抽選器をAさんとBさん、それぞれ1万回ずつまわしたとしたらどうでしょう?
その場合、AさんがBさんの成績を上回る可能性はありません。抽選の試行回数が多ければ多いほど、実力通りに結果が反映されやすいといっていいでしょう。
麻雀のスキルアップとは抽選器の中の玉を、4等から3等へ、2等から1等へ
ピンセットでひとつずつ玉を摘み、より良い中身に交換していく地道な作業です。
何かコツを掴んだからといって、急にAさんの実力が
1位.270 2位.260 3位.240 4位.230 平均順位2.43 安定段位8.43
に変わることはありません。せいぜい一つのスキルを完璧にこなしたところで
4等の玉が2個くらい3等に、2等の玉が2個くらい1等になる程度でしょう。
それさえできるようになれば強くなれるよ――
全くのウソというわけではないと思います。
しかし1つのことを覚えたら成績がガラッと変わる? そんな方法僕は知りません。
このブログマガジンでは
ホンの少しだけ強くなるかもしれないヒントを数多く配信しています。
千里の道も一歩から 麻雀のスキルアップは本当に地道な作業です。
どうすれば強くなりますか? なんて簡単に言わないでくださいね。
きっとあなたが羨む強者達は
地道な作業を何度も何度も繰り返し、その強さを手に入れているはずなのですから。
参考までに、ブログマガジン開設時からの抽選結果を載せておきます。
2014年 1月 6日 十段昇段
鳳南全成績(2017年12月17日時点)
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