伊達選手の選択です。何を切りますか？



ドラ２の手牌で打点は十分です。
打点十分ならば枚数差で選択したいですね。

7枚　vs　5枚　
というわけでピンズを残し、ソーズを払いそうです。



ところが先制テンパイはピンズ落としのほうが早かった。

　ツモ

僕ならトイツ落としが裏目って台パンしているところです。ウソですしません。



その結果、本田選手からリーチ一発でを仕留めます。

有利な選択が必ずしも良い結果につながるわけではなく、不利な選択が必ずしも悪い結果につながるわけでもない。

だから麻雀の評価は、結果だけで判断するものではないのです。



勝又選手は3900以上確定の３副露です。
まだイーシャンテン？　いや、もうテンパイでしょうよ。



伊達選手の選択はテンパイ取らずの打でした。

はテンパイ濃厚である勝又選手の現物。しかもくっつきが良いわけではなく、テンパイを外してまで残す牌ではないと思います。

ホンイツを見た？　この状況で？



テンパイに取れば嶺上ツモでマンガンのアガリでした。

雑に打っていれば勝っていたかもしれない――

とは本人談でした。　しかしこのプッシュ？は丁寧さに欠けていたように見えます。



伊達選手がを切ったシーンです。

南３局の親番、トップ目が当面のライバルであるABEMAS、普段ならハーフウェイに構えても良いと思いますが、ここは目一杯に構えたい。

裏目はだけではなく、、、、の縦引き、チートイツも裏目ですからね。



伊達選手がを切ったシーンです。

レギュラーなら諦めても良いですが、ファイナルステージで、絶対ABEMASをまくりたいこのポイント状況ならば――

せめてイーシャン維持、を切って粘ってほしい。この局に関しては、もう後がない競技麻雀決勝の経験不足だと思います。



高宮選手がを打ったシーンです。謎すぎる残しですが――



ひょっとして天才なのでは？？

と、結果で判断しては雑に打っていることに気づきません。



普通に打っていればこのツモで――



この形だったでしょう。



有利な選択が必ずしも良い結果につながるわけではなく、不利な選択が必ずしも悪い結果につながるわけでもない。

しかし悪い結果にならなければ、人は不利な選択だったことに気づきにくいものです。



ファイナルステージもこの半荘含め残り３半荘。試合前、ABEMASと格闘倶楽部のポイント差は241.7ポイントでした。

オーラス、ラス目の親番、ABEMASのリーチを受けて、格闘倶楽部はどうするべきか？



このまま格闘倶楽部2着、ABEMAS4着で半荘を終えれば、180ポイント弱差。残り2半荘でギリギリもギリギリ、まくれる可能性が残ります。

つまり、最終日に望みをつなぐためには、たとえどんな危険牌であろうと、簡単に退くことは許されないはずです。



高宮選手は迂回を選択しました。

結果的には放銃回避の大ファインプレイだったのですが、もう後がない競技麻雀決勝の経験不足だと思います。

麻雀格闘倶楽部はファイナルも大詰め、この大事な試合に伊達選手、高宮選手を起用してきました。

もしかしたら長期スパンでの活躍に期待し、経験を積ませたかったのかもしれませんね。