エピローグ
・第1章 お1人様でも安心
・第2章 鶏が先か、卵が先か
・第3章 アルバイト
・第4章 デビュー
・第5章 時間泥棒
・第6章 都会のオアシス
・第7章 待遇と出会いと


常連客に後藤(仮名)という男がいた。灘高から東大を院生まで
大学卒業後は経済企画庁といった絵に描いたようなエリートだった。

そんな超エリートでも、こと麻雀に関しては――

今の状態なら当たり牌を掴まない とか
好調な親のツモ筋を変えるために出来メンツチー とか

そんなことを真顔でやっていたのだからこの遊戯は闇が深い。
ただこの後藤という男、言ってることは電波だが麻雀は強かったのだ。