準決勝は良いレースでした。
10Rでは結果はともあれ、深谷知広を不発にした新田祐大の強さが垣間見られたし、11Rでは久々に、渡邉一成包囲網というか、スローペースに持ち込んで、強い選手を上手く後方に置いて駆けるという、吉岡稔真包囲網(大津びわこ競輪場の高松宮杯でよくあったのを覚えています。それから、先頭員の誘導タイムを上げてスローペースにさせないようになったのですけどね)のリバイバルを見られたし、12Rでは脇本雄太のド先行で痺れました。そして武田豊樹の勝負強さが良かったですね。
10R
残り1周
最終2コーナー
ゴール
11R
打鐘過ぎ2センター
ゴール
12R
残り1周
ゴール
競輪って選手の意地が見られないと、まったく面白くないと思います。
そりゃ、車券が外れたら面白くはないけど、「おーー」とか「いやすごい!」って思えるレースを見られるのが楽しいですね。
それにしても、11R。平原康多も稲垣裕之も、渡邉一成の強さを認めたからあのレースになったのでしょうね。そして、勝ち上がるレースをしたのだと思います。
逆に、渡邉は今回のような展開になった時にどのような巻き返しを図るのか、こちらも非常に興味深いですね。
さて最終日。決勝戦です。
脇本ラインか平原ラインか?それとも単騎の捲りが飛んでくるのか。
ワクワクしながら発走を待ちたいと思います。
更にガールズケイリンコレクション2015岸和田ステージ
こちらも面白そうです。というか面白いレースになるはず。
ナショナルをやめた小林優香の吹っ切れた感じが良いですし、オリンピックを目指している選手は、負けられない一戦となるでしょう。
競技のケイリンとガールズケイリンとは若干違いますが、国内で強いというアピールは絶対に必要ですから。
また、奥井迪は凄いですよね。徹底先行を貫いています。自分の持ち味を遺憾なく発揮しているのは本当に素晴らしいですね。
もちろん、加瀬加奈子も素晴らしい!オーストラリア遠征では、世界のトップクラスと互角に渡り合ったのは物凄い成長だと思います。その成果をしっかりと見せてほしいですね。
また、梶田舞もこれが終わるとイタリア遠征に行きます。世界と戦うワールドクラスの脚を見せてほしいですね。
小林莉子、荒牧聖未は持ち味をしっかり出すと優勝が見えてくるはず。読みの良い位置取りが肝心でしょう。
石井寛子は、しっかりと結果を出さなくてはいけないレースだと思います。ナショナルの意地を是非見せてもらいたいですね。
私個人の本日のレースの感想を書かせていただきました。
選手個人が本日のレース等を振り返って言っているわけではありませんので、予めご了承ください。ガールズコレクションに関しては、取材している中での感想です。
若生武則
第66回高松宮記念杯競輪 三日目準決勝 コメント
■10レース
●佐藤を追走し、最後追い込んで1着の岩津裕介
「新田君はバックを取る競走も多いし、その後ろからがいいなと思っていて、そこを取れたのが大きいですね。でも、ダッシュがすごいので、新田君が踏んだ時はちょっと離れました。最近は、記念では安定していたけど、特別の決勝に乗れていなかったので、決勝に乗れたことは嬉しいですね」
●2着に石井秀治
「落車を避けれて良かったです。1センターで危ない匂いがしたので、構えていました。ガッツポーズは出ちゃったけど、本物は決勝に取っておきます(笑)」
●新田祐大の番手の佐藤慎太郎は、新田が落車した後は、自ら踏んでいってバック線を取って3着に残った
「皆が新田を警戒しているので、新田も走りにくかったと思います。休めるとこもなかったんじゃないかな。全部、新田がやってくれましたね。それに、新田が深谷(知広)に脚を使わせてくらたから、じゃなかったら、俺の逃げ残りはないですから。でも、新田が落車しているので残念です」
■11レース
●捲って1着の稲垣裕之
「平原君と(渡邉)一成君の動きを見極めて、冷静にレースをしようと思いました。緩むところがなかったけど、一か八か思い切って行きました。神山さんのブロックと平原君のところを通過出来たのは自信になりますね。ラインで出るような仕掛けが今日は出来なかったので、決勝はしっかり考えて走りたいです。地元地区の宮杯だし、今年一番舞台のつもりで準備してきましたし、一番いい状態で決勝に臨めると思います」
●先行した平原康多が逃げ粘って2着
「稲垣さんが中団にこだわっているのがわかったので、先行しようと思いました初日、2日目のレースがあったから、今日は先行に躊躇がありませんでした。でも、捲られているのは悔しいですね。決勝は捲られないように頑張りたいと思います」
●3着に入った松岡貴久
「内が空くのを狙っていて、あそこで大きく空いたので入っていきました。神山(雄一郎)さんのところまで行きたかったけど、でも、行っていたら締められていたでしょうね」
■12レース
●脇本の番手から追い込んで1着の村上義弘
「今日は、脇本も調子が良かったし、後ろで伊藤(保文)さんもしっかりガードしてくれていたので、とにかく自分のやれることをしようと思っていました。武田さんは打鐘で脚を使っていたのに、それであれだけ来るなんて、改めて武田さんはすごいなと感じました。決勝は、近畿3人でしっかり頑張りたいと思います」
●先行した脇本雄太が2着に
「今回は3走とも先行で決まっているし、状態はいいと思います。決勝戦も気持ちを入れて頑張りたいと思います」
●捲り追い込んだ武田豊樹が3着
「力で行こうっていう気持ちはぶれなかったので、だから、勝ち上がれたんだと思います。今日はずっと外だったから自分も力出せなかったし、まだ思いっ切り踏みたいところだったけど、相手が上手かったですね。決勝は平原君の後ろから優勝目指したいですね」
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