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第29回 ウッチープラネット  競輪を本音で語ろう2

2016/12/27 02:32 投稿

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  • けいりん
  • 内林久徳

12月に入りいよいよグランプリを待つだけになった。
競輪祭で平原が優勝し、そして武田が
2着。関東勢のワンツーでの決着で両者が滑り込んだ。
ただ平原に関しては、昨年に引き続き形は違うが不運の
1年であったが、1年を通じ競輪界を引っ張ってきた存在で当然の結果と思う。
武田に関しては、今年は年齢との闘いであった。
グランプリシートを獲得したが、昨年までの存在感はなかった。
今年は立川の開催で地元地区である。そもそも関東勢のいないグランプリは過去にない。
この両者が出場出来なかったら、気の抜けたグランプリと思えただろう。
競輪祭で権利を得たことは勢いにつながる。
確かに
2月の全日本選抜で優勝し、早々に権利を獲得すれば気持ち的には楽である。特に今年はオリンピックの年であり、その出場権を得た渡辺一成が全日本選抜で優勝したので少し様相は違った。初のグランプリと、オリンピックが被り、別の意味で活用したと言える。勿論、勢いも感じない。それに合わせ一発タイプで展開にハマればだが、おそらく新田祐大の番手になるので優勝は考えにくい。新田の番手でも追い込み選手なら優勝はあるが、自力型は2着が最高の結果になる。その理由は新田が捲りきったときはいくら縦足があっても抜けない。新田が不発に終わった時は、追い込み選手は勢いを貰い内を突っ込めるが、自力選手には難しい。その点、追い込み選手は内を突き抜け優勝まで考えられる。
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平原には安定した攻めがあるがゆえに、勢いはプラスである。昨年のグランプリと今年にグランプリに展開に大差はない。
稲垣、村上の京都勢が押さえ先行。稲垣にとって昨年とは状況は違う。ただメンバー的に稲垣が押さえ先行。昨年は村上の番手捲り当然の雰囲気であったが、今年はその辺が少し違う。そして中団は平原。単騎になりそうな浅井が気になるが、やはり平原
3番手。岩津が近畿勢の3番手を選択すれば4番手になる。そして新田で中川が後方である。平原が競輪祭で稲垣の捲りの上を行けた事は更にプラス材料。ただ新田の番手が6番手か7番手になる。その位置なら直線の長い立川バンクでは届く可能性はある。そして昨年同様浅井が単騎で流動的になる。平原と絡む事は避けるが、動き次第では両者のタイミングがずれるかも知れない。やはり平原が優勢である。平原、武田の力関係も明確。競輪祭の再現も濃厚のグランプリとなるだろう。
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今年の後半から売り上げが大幅にダウンしている。
このままの流れは止まるのであろうか。今までは少し売り上げが落ちた開催はあったが、たまたま感はあった。しかし現在の売り上げは、これが基準とも感じる。GIでは80億台の売り上げ、GIIIは
55億前後と明らかに売り上げは下がっている。この事をどの様に受け止めるかである。
おそらくファンの方は現在の競輪を受け入れてないと感じる。
確かに競輪入門の間口は狭い。
そしてその間口を広げようとしている。間口を広げるのは当然で構わない。ただその為に本来の競輪の特色や良さを削ぐのは間違っている。そして、もうその結果は出ている
。競輪は他の公営競技と変わらない。それを目指していたのかも知れないが、それなら結果は出た。
他と変わらないなら競輪にこだわる必要ない。
ただ前に進むのが競輪でない。
様々の事があって一つ一つのレースにゴールがある。それを検証し推理するのが競輪である。
松戸で行われたオールスターでの準決勝。
33バンクで全てのレースが番手捲りの構成である。過去記念競輪が3日制の時代に補充選手が点数ノーカウントであった。当然地元地区の正選手は有利にある。それがS級ボーダーラインの点数に影響する事などがあり、補充選手にも点数が付く様になった。
確かに買いやすくなり売れやすい。
ある意味、記念
2日目以降の狙い目なレースだったのかも知れない。その時代の上位戦では余程の事がない限り番手捲りはなかった。
その理由として、それぞれの選手がそれぞれの持ち場で役割を果たしたからである。先行選手にはマーク選手が付き、自力に自力選手が付ける事は少なかった。
強い先行選手の番手は常に狙われた。その事で自力同士の並びが成立しにくかったのである。
松戸の準決勝は全てそうであった。確かに売り上げにはつながったかも知れない。しかし目先の売り上げである。GIの準決勝まで勝ち進んだ若手選手はある程度そこで満足する。準決勝を目標として入って来る選手が多いからだ。点数のない補充選手と一緒になる。
層の厚い地区が断然有利。
そして多くの若手選手の目を摘むのである。勢いのある若手選手にマーク選手をつければ
33バンクなら尚更残るかも知れない。そうして過去スター選手まで成長した若手は多い。その事が結果として決勝戦の目玉となり展開も読みやすくなる。そして、そこから先のその選手が参加するシリーズはファンの方の注目度は高まる。

現在の決勝はいつもの駒を使い勝ち上がってきた、いつものメンバーとなる。
新しい風はない。
時代は変わったかも知れないが、過去に取りやめた様な事を平然としたのである。
ならば事故点も同じであろう。事故点制度が多くの競輪の良さを削ぎ落した。
それが結果として番手捲り全盛の単調なレースにつながっている。その事故点も不透明である。各選手の累積事故点が分からない。
ゆえに不可解なレースも増える。不可解なレースが増えれば当然ファンの方は遠のく。事故点が存在する限り出走表に明記するべきである。いずれにしても事故点が今の競輪を作り上げて来ている。
それをファンの方が否定した結果が現状の売り上げと感じる。このままの体制で行けば更に競輪は苦しくなるだろう。

千葉競輪の存続問題でドーム型の250バンクが提案されたと聞くが、付け焼刃に過ぎないと感じた。国際ルールに近づける事はある意味ギャンブル化といってよい。誰が勝つか現在の競輪は分かりにくい事でその事は明確だろう。仮に
250バンクで実現すれば、地方自治体に負担をかけるだけで競輪のイメージは悪くなるかも知れない。レース自体は1着と取れるのは番手までで3着も4番手までになる。ドックレースと変わらない。
新しいファンはそんな目で見るかも知れない。競輪の本当の醍醐味は屋外
400バンクが一番味わえる。売り上げにファンの皆さんの答えは出ている。
このまま競輪は退化していくのであろうか。

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