小渕:先週は波乱があるとすればローカル小倉の11Rか、手薄なオープン特別のハンデ戦阪神11Rかだと考えていましたが、最近はどうもローカル戦が順当な結果に収まるケースが多く、配当が跳ね上がらないですね。それと、荒れる可能性が高いとわかっていても、今回の阪神11Rのように抜けてしまうこともしばしば。そもそも波乱含みということはレース自体が壊れるケースが多いので、全馬入れておくくらいの思い切りが必要なのかも知れません。WIN5では1頭選択→3頭選択にすると買い目は3倍ですが、5頭選択→15頭選択でも同じく買い目は3倍。中途半端に買い目を多くするなら全部買っても掛かる資金はそれほど変わらないんです。絞れるところを絞り、荒れるところをとことん手広くというのが、効率的だと思います。
秘書(や):中山11Rの弥生賞はおっしゃっていた通りリオンディーズとマカヒキの一騎打ちでした。これについてはいかがですか?
小渕:どうやら最近は開催がひと月でも空くと、バーチドレイン作業が施され、踏み固められた馬場を柔らかくほぐしているようなんですが、ここで重要なのは、馬場全域ではなく、硬くなっている部分のみということ。1月開催はCコース使用で今開催がAコース使用なら、普通は内目だけ馬場のいいグリーンベルトになっているはずなんですが、そうはなっていないのは、内目を中心にバーチドレイン作業を施されているからなんです。これにより、今の中山は極端に時計が遅くなっていないのに馬場の外目を走る馬が伸びてくる特殊な馬場となっており、力のある馬が有利な状況。これなら力の抜けているこの2頭で決まるのは明らかでしたね。負けたとは言ってもリオンディーズは前半何度か掛かっていましたから、それでこの内容ならポテンシャルは互角以上。折り合いの課題さえ解消してくれば逆転の目は十分です。
秘書(や):今週は中山と阪神が3週目、そして小倉が終わって中京が開幕週となります。どんなところに注意が必要でしょうか?オススメの1頭なども挙げて頂けると嬉しいのですが…。
小渕:先ほども申した通り、今の中山は外差しが利く傾向。今週も引き続きAコース使用ですから傾向は変わらないでしょう。阪神も引き続きAコース使用で、こちらはやや内目が有利かなという状況です。中京は1月開催がBコースで今回がAコースですが、土曜の競馬を見る限り中京はグリーンベルト状態で内目が有利な印象ですね。さて今週のメインは中山牝馬S。中山の内回りは得意とは思えないルージュバックですが、今の外が伸びる馬場なら脚力勝負になりがちなので大丈夫でしょう。ここは絞って取りたいところです。
秘書(や):おっとそこまで。今週のWIN5も小渕さんの意見を参考にしたいところですね。週末のWIN5予想は『競馬道OnLine 小渕高慶の「本日の3番勝負+WIN5』で!
小渕高慶(おぶち たかよし)プロフィール
業界を牽引する専門紙・競馬ブック紙上にて年間回収率1位の座にも輝いた経験もある元トラックマン。現在もトレセンに身を置き調教師や騎手、馬主などと深い交流を持つレーシングアドバイザーとして活動。
一方でトラックバイアスや関係者の事情を考慮した独自の予想を展開する現役の予想家でもある。あわや3週連続WIN5的中(14R連続的中まで)や3連単100万オーバーなどの派手な当たりは机上の予想ではなかなか辿り着けない芸当。能力分析と現場の事情が融合した他では聞けない深みのある予想は必見である。
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