小渕:当たりはしましたが、今回は取りガミになってしまい申し分ありません。中山10Rで8番人気のワイドエクセレントが勝ちながらも、この低配当だったように、他のレースでどれも1本被りの馬が順当に勝っていましたものね。小倉11Rは馬場が荒れてきたことと、展開がもつれやすい小回りローカルコースということで波乱もあるかなと思いましたが、終わってみれば単勝170円のキャンベルジュニアが3馬身半の圧勝。南半球産の遅産まれでまだまだ上昇の余地が大きいと思ってはいましたが、期待以上に力をつけていて、すでに重賞でも勝ち負けになる馬になっていますね。
秘書(や):中山11Rの中山記念についてはいかがでしたか?
小渕:昨年の2冠馬ドゥラメンテが骨折明けでダービー以来の復帰戦。贔屓目で見ても万全とは言い難い調整過程だっただけに、馬券的にはこれ以外が勝ってくれると美味しいかなと考えていましたが、やはりスーパーホースは苦しい状況でもキッチリ勝ちますね。斤量面や右回りなど不安材料もありながら、終わってみればあっさりでした。今年の4歳勢の台頭を予感させる結果だったことと、古馬勢がだらしなくて昨年の古馬戦線のレベルを疑う内容だったことを記憶しておくと今後に役立つかも知れません。
秘書(や):今週は中山と阪神が2週目、小倉が最終週となります。どんなところに注意が必要でしょうか?オススメの1頭なども挙げて頂けると嬉しいのですが…。
小渕:中山は開幕週の先週から妙に差し決着が続いたことが気掛かりですね。1月開催はCコース。今開催はAコースですから、グリーンベルトに近い状況のはずなのですが、それでいて外からの差しが台頭する特殊な状況。理由は何とも解析できませんが、今週もおそらく似た状況になると思うのでアタマに入れておいてください。阪神は開幕週らしいインが有利な状況でしたね。こちらも引き続き同じ傾向が続くと思います。小倉は先週からBコースですが、開幕週から雨だったため馬場の悪化が目立ちます。先週は堅い決着でしたが、ローカルらしい出入りの激しい展開も考えられるので、波乱を警戒しておいた方がいいでしょう。今週のメイン弥生賞は近年波乱が続いていますが、今年はさすがに堅いでしょうね。今の馬場なら簡単に前残りも許さないでしょうし、朝日杯FSが圧巻だったリオンディーズで大丈夫だと思います。
秘書(や):おっとそこまで。今週のWIN5も小渕さんの意見を参考にしたいところですね。週末のWIN5予想は『競馬道OnLine 小渕高慶の「本日の3番勝負+WIN5』で!
小渕高慶(おぶち たかよし)プロフィール
業界を牽引する専門紙・競馬ブック紙上にて年間回収率1位の座にも輝いた経験もある元トラックマン。現在もトレセンに身を置き調教師や騎手、馬主などと深い交流を持つレーシングアドバイザーとして活動。
一方でトラックバイアスや関係者の事情を考慮した独自の予想を展開する現役の予想家でもある。あわや3週連続WIN5的中(14R連続的中まで)や3連単100万オーバーなどの派手な当たりは机上の予想ではなかなか辿り着けない芸当。能力分析と現場の事情が融合した他では聞けない深みのある予想は必見である。
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