エリザベス女王杯は「リピーター」に注目！

秘書（や）先週のＷＩＮ５は１-３-１-２-２番人気で決着して、32万4170円の払戻金。小渕さんは京都10Ｒのワキノブレイブが外れてまたまた惜しくもＷＩＮ４でした。振り返っていただけますか？

小渕：先週は的を絞るところと、波乱含みとみて手広く網を張るところを間違えてしまいましたね。本来なら内枠が有利の東京1400ｍで、有力馬が外枠ばかり引いた東京10Ｒを波乱になるとみたのですが、東京芝コースは徐々に内目の馬場が荒れてきて外が伸びる傾向になってきていたため、結局は地力に勝るエールブリーズが外枠からでも勝利。このレースで10頭以上選択して波乱を期待していただけに痛恨でした。その分、買い目を絞った京都10Ｒがハズレ。京都10Ｒはメンバーの質が低くて一歩間違えば大荒れまであるかなとは思いましたが、よくよく見ると上位人気の馬以外はもう成績が下降線の古馬ばかり。とても今さら１着に返り咲くのは想像しづらく、結局は人気サイドで堅く治まるだろうと買い目を絞ってしまったのですが、失敗でしたね。


秘書（や）他のレースはほぼ完璧な予想じゃなかったですか？こちらも振り返ってみてください。


小渕：福島11Ｒは準オープンのダート戦でしたが、ダートの場合1000万下で強い勝ち方をした馬は準オープンでも即通用するので、ソーミラキュラスは昇級戦でしたが自信がありました。これは番組の多い少ないに関係してきますが、500万下のダート戦は非常に多いため、勝ち上がる馬も多くて1000万下には常に新しい馬が補充されて1000万下は今層が厚いんですよ。そのくせ1000万下のダート戦は夏場少なかったので上位がぬけていかない。準オープンも番組は少ないですけど、下から上がってくるのが少ないから入れ替えが緩やかなんです。このクラスによる温度差によって昇級戦でも通用するかどうかがある程度わかるので覚えておくといいですよ。


秘書（や）：今週は東京・京都ともに６週目。そして福島が５週目で最終週です。どんなところに注意が必要でしょうか？オススメの１頭なども挙げて頂けると嬉しいのですが…。

小渕：東京・京都ともに先週同様芝はＢコースを使用。時計はまだ速いですが、開催が進んで外がわりと伸びる馬場になっているので注意が必要でしょう。福島の芝は先週からＣコースになりましたが、相変わらず時計が速く、極端にインが有利な状況になっています。先行勢と内枠には気をつけてください。今週は京都でエリザベス女王杯が行われますが、どうも今年の３歳はレベルが低かったのでは…という気がしてきています。リピーターが活躍する傾向のレースで、昨年の１～３着、一昨年の２着に注目していますが、それ以外では復調気配漂うホエールキャプチャがおもしろい存在。３年前のエリザベス女王杯は近年稀にみる好メンバーで、その４着ならリピーターとしての資格ありとみます。



週末のWIN5予想は『競馬道OnLine 小渕高慶の「本日の3番勝負＋WIN5」』で！　


小渕高慶（おぶち　たかよし）プロフィール

業界を牽引する専門紙・競馬ブック紙上にて年間回収率1位の座にも輝いた経験もある元トラックマン。現在もトレセンに身を置き調教師や騎手、馬主などと深い交流を持つレーシングアドバイザーとして活動。
一方でトラックバイアスや関係者の事情を考慮した独自の予想を展開する現役の予想家でもある。あわや3週連続WIN5的中(14R連続的中まで)や3連単100万オーバーなどの派手な当たりは机上の予想ではなかなか辿り着けない芸当。能力分析と現場の事情が融合した他では聞けない深みのある予想は必見である。